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STとGFが300mm工場新設で合意、総額75億ユーロフランス政府が29億ユーロ援助

STMicroelectronicsとGlobalFoundriesがフランス・クロルに両社が共同で運用する300mmウエハー工場を新設するという計画について合意を締結した。総投資額は75億ユーロで、フランス政府が最大29億ユーロを援助する。

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 STMicroelectronics(以下、ST)とGlobalFoundries(以下、GF)は2023年6月5日(フランス時間)、フランス・クロルに両社が共同で運用する300mmウエハー工場を新設するという計画(2022年7月発表)について合意を締結したと発表した。総投資額は75億ユーロになる見込みで、フランス政府が最大29億ユーロを援助する。

STのクロル拠点[クリックで拡大] 出所:STMicroelectronics
STのクロル拠点[クリックで拡大] 出所:STMicroelectronics

 両社は2022年7月11日にこの300mmウエハー工場新設計画を発表した。当時の発表によると、新工場はクロルにあるSTの既存の300mmウエハー施設に隣接する形で建設し、特にFD-SOI(完全空乏型シリコン・オン・インシュレーター)ベースの技術を用いた複数の品種をカバーする予定。両社は、「これには、今後数十年にわたり車載、IoT(モノのインターネット)、モバイルの各アプリケーションで高い需要が見込まれる、GFの『FDX』プロセス技術や、STの18nmまでの包括的技術ロードマップが含まれる」と説明している。なお、新工場は2028年までのフル稼働を目標とし、フル稼働時の年間生産量は300mmウエハー換算で最大62万枚(STが42%、GFが58%)となる予定だ。

 総投資額は75億ユーロになる見込みで、両社は、「新工場はフランスから多額の資金援助をうけることになる」と説明している。この新工場建設計画は、半導体の世界生産シェアにおける欧州の割合を20%に拡大するという「European Chips Act(欧州半導体法)」の目的に沿ったもので、欧州委員会は2023年4月、同工場へのフランスによる援助を許可している。フランス政府は今回の両社の発表に合わせ、同国が戦略分野に5年間で300億ユーロを投じる投資計画「フランス2030」の半導体分野の取り組み(半導体の自国内生産に5年で55億ユーロ)の一部として、この新工場に最大29億ユーロの支援をすることを発表した。

 STのCEO(最高経営責任者)、Jean-Marc Chery氏は、「自動車、産業、IoT、通信インフラなどの主要なエンドマーケットがデジタル化と脱炭素に移行する中、当社は欧州とフランスのFD-SOIエコシステムをさらに強化し、複雑な先端技術において欧州および世界の顧客ににさらなる能力を構築する」と述べている。

 GFのCEO、Thomas Caulfield氏は、「STとの提携によって、欧州のダイナミックな技術エコシステムにおけるGFのプレゼンスをさらに拡大するとともに、規模の経済の恩恵を受け、資本効率の形で追加の生産能力を提供可能となる」とコメントしている。

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