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無線通信をすぐに実現、ソリューションにこだわるNordic:BLE、Wi-FiからMatterまで(2/2 ページ)
Nordic Semiconductorは「ワイヤレスジャパン 2023」で、最新のBluetooth Low Energy対応SoC「nRF54シリーズ」を紹介した他、既存のソリューションを展示した。Nordicは、「無線通信機能をすぐに実装できるよう、ソリューションを提供することがNordicの役割」だと強調する。
ワイヤレス搭載機器を「素早く」開発する
ワイヤレスジャパンのブースには、Nordicのソリューションの採用事例が数多く展示されていた。Nordicの日本法人、ノルディック・セミコンダクター 代表取締役の山崎光男氏は、「今回はチップそのものではなく、開発に必要なソリューションの展示に力を入れた」と語る。
Matter(Matter over Thread)対応のスマートホーム機器のデモ。照明(写真左側)とドアロック(写真右側)がMatterでホームルーターに接続され、オン/オフあるいは解除/施錠されるとWi-Fiルーターを介してスマートフォンに通知が届く仕組みを模擬した[クリックで拡大]
LTE-M/NB-IoT/GNSSを1パッケージに収めたSiP(System in Package)「nRF9160」、Wi-Fi 6対応のSoC「nRF7002」、そして「nRF Cloud」を使った位置情報を提供するサービスのデモ。これらのデバイスが周辺の基地局あるいはWi-Fi AP(アクセスポイント)の情報を取得する。この情報をnRF Cloudに送信すると、あらかじめデータベース化していた基地局/APの位置情報から、デバイスの位置情報を割り出す。nRF Cloudからその位置情報が送られることで、デバイス(=デバイスを搭載した機器)の位置が分かる。この仕組みを使えば、GPSが届きにくい場所でも位置情報を利用あるいは提供できるようになる[クリックで拡大]
Brandal氏は、特に日本の顧客に対し「当社は、ワイヤレス搭載機器をスピーディに開発するためのソリューションをそろえている。コストが高いワイヤレスモジュールを使わなくても、(ワイヤレス搭載機器を開発したいという)アイデアをすぐに形にすることが可能だ」と強調した。
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