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TDK、国内全製造拠点の電力を100%再エネに:2050年までに国内外の全拠点に拡大
TDKは、国内の全ての製造拠点で、利用する電力を100%再生可能エネルギー由来に転換したと発表した。同社は2050年までに国内外の全拠点の電力を100%再生可能エネルギー由来にする方針だ。
国内外での再生可能エネルギー導入率は約40%に
TDKは2023年7月5日、国内の全ての製造拠点において、利用する電力を100%再生可能エネルギー由来に移行したと発表した。
同社は、2025年度までにグループ全体における総電力使用量に占める再生可能エネルギーの比率を50%以上とする目標を掲げている。これまで国内電力会社から購入する電力を再生可能エネルギー由来のものにする取り組みを進めていて、2023年7月1日から国内の全製造拠点が再生可能エネルギー由来の電力100%で操業しているという。
今回の取り組みによって、2023年7月時点でTDKの国内外における生産開発拠点81拠点のうち44拠点が再生可能エネルギー由来の電力100%での操業となり、再生可能エネルギー導入率は約40%になった。なお、同社は国外の製造拠点においても、太陽光発電システムの設置や再生可能エネルギー由来の電力購入を進めている。
TDKは「今後も国内外の製造拠点において再生可能エネルギーのさらなる導入を進め、2050年までに使用電力の100%を再生可能エネルギー由来に転換することを目指す」とコメントしている。
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