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5G契約数は2028年には46億に、けん引役はインド:Ericssonがレポートを発行(2/2 ページ)
Ericssonが発行した「モビリティレポート 2023年6月版」によると、5G(第5世代移動通信)モバイル加入契約数は、2028年に46億に達する見込みだ。けん引するのはインドだという。
少数のユーザーが大量のデータを使用
モバイルネットワークのトラフィックは、過去2年でほぼ倍増した。月間のモバイルネットワークトラフィックは2023年第1四半期に126Eバイト(エクサバイト)に到達したという。2028年には329Eバイトに増加すると予測。そのうち66%は5G経由によるとした。
鹿島氏は、モバイルネットワークトラフィックについて「少数のユーザーが大量のトラフィックを使っている」(鹿島氏)と分析した。例えば欧州では、月20Gバイト以上を消費するユーザーは全体の17%だが、トラフィックの81%を消費しているという。同様に北米では、月20Gバイト以上を消費するユーザーは全体の18%だが、トラフィックの80%を消費している。
スマホ1台当たりの月間データ使用量(平均)は、インドとGCC(湾岸協力理事会)が26Gバイトと高くなっている。2028年には、インドでは62Gバイトに、GCCでは59Gバイトに到達する見込みだという。
2023年第1四半期、スマートフォンの世界出荷台数は前年同期比で13%減となった。だが鹿島氏は「5Gの普及は止まらない」と述べる。5G対応機種も順調に増えていて、2023年には既に80機種以上が発売されているという。Ericssonは、ハイエンド機種のセグメントは回復基調にあり、これがけん引力となってスマホ市場は2023年後半には回復すると予想している。
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