SMK、非接触検知システム向け評価キットを開発:ミリ波センサー「Milweb」を搭載
SMKは、ミリ波センサー「Milweb」を用いた非接触検知システムの開発を支援する評価キット「MAK」を開発、販売を始めた。利用シーンに合わせて、24GHz/60GHz/79GHzと3種類の周波数帯に対応するキットを用意した。
検知対象に応じて3種類の周波数帯を用意
SMKは2023年8月、ミリ波センサー「Milweb」を用いた非接触検知システムの開発を支援する評価キット「MAK」を開発、販売を始めた。利用シーンに合わせて、24GHz/60GHz/79GHzと3種類の周波数帯に対応するキットを用意した。
SMKのMilwebは、距離や速度、角度を検知するミリ波センサーと、収集したデータを処理するアルゴリズムを組み合わせた製品。検出精度が高く、周囲環境の影響を受けにくい、などの特長がある。ただ、システムへ組み込む際には、専門的な知識も必要となっていた。
そこでSMKは、非接触検知システムを迅速に開発できるよう評価キットを開発した。今回は検知対象に応じて、使用する周波数帯が異なる3製品を用意した。24GHz帯を用い1m/3m以内を検知範囲とする「MAK24」、60GHz帯を用い検知範囲が5m以内の「MAK60」および、79GHz帯を用い検知範囲が100m以内という「MAK79」(開発中)である。
MAK24の主な仕様は、外形寸法が100.6×80.6×23.5mm、アンテナ構成はTx、Rxとも1チャネル、変調方式はCW、消費電流は200mA(代表値)、定格電源電圧はDC5Vである。同様にMAK60とMAK79はいずれも、外形寸法が67.6×51.5×26mm、アンテナ構成はTxが3チャネル、Rxが4チャネル、変調方式はFMCW、消費電流は400mA(代表値)、定格電源電圧はDC5Vとなっている。
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