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ソニー、車載向けCMOSイメージセンサーを開発1/1.17型で有効画素数は1742万画素

ソニーセミコンダクタソリューションズは、車載カメラ向けに有効1742万画素の1/1.17型(対角13.70mm)CMOSイメージセンサー「IMX735」を開発、サンプル出荷を始めた。自動運転車に向け、より遠くの対象物検知を可能にし、LiDARとも同期しやすい読み出し方式を採用した。

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LiDARとも同期しやすい読み出し方式を採用

IMX735の外観
IMX735の外観[クリックで拡大] 出所:ソニーセミコンダクタソリューションズ

 ソニーセミコンダクタソリューションズは2023年9月、車載カメラ向けに有効1742万画素の1/1.17型(対角13.70mm)CMOSイメージセンサー「IMX735」を開発、サンプル出荷を始めた。自動運転車に向け、より遠くの対象物検知を可能にし、LiDARとも同期しやすい読み出し方式を採用した。

 IMX735は、有効画素数が約1742万画素(3017×5777画素)で高精細な映像が得られる。このため道路状況や車両、歩行者などを認識できる範囲をより遠くまで広げることが可能となった。また、画素信号を一列ごと水平方向に出力する読み出し方式を採用した。これにより、水平方向にレーザーを走査するメカニカルスキャン方式のLiDARと同期しやすい。


今回の新しいCMOSイメージセンサーで撮影した画像(上段)を拡大した画像(下段左)。有効839万画素を使用した際の拡大画像(下段右)と比べると、案内表示の文字などがより鮮明に見える[クリックで拡大] 出所:ソニーセミコンダクタソリューションズ

 さらに、独自の画素構造と露光方法を採用し、飽和照度を改善した。これにより、HDR機能とLEDフリッカー抑制機能を同時に利用する場合でも、106dBというダイナミックレンジを実現した。ダイナミックレンジ優先を設定した場合には130dBとなる。動く被写体の撮影時に生じるモーションアーティファクトも低減できるという。

 この他、量産開始までには自動車向け信頼性試験基準「AEC-Q100」の「Grade 2」を取得する予定である。また、自動車向け機能安全規格「ISO 26262」に準拠した開発プロセスを導入し、自動車用安全水準「ASIL-B(D)」に対応した。オプションにより車載用途で求められるサイバーセキュリティにも対応可能。

 IMX735は、外形寸法が14.54×17.34mmの236端子プラスチックBGAで供給する。サンプル価格(税込み)は3万円。

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