ニュース
リチウムイオン電池/搭載機器の焼損耐性など評価:容量6000mAh以下の電池に対応
OKIエンジニアリング(OEG)は、「リチウムイオン電池および電池搭載機器の発火・焼損耐性、延焼性評価サービス」を2023年9月26日より始めた。
独自仕様の電池評価槽を新たに導入
OKIエンジニアリング(OEG)は2023年9月、「リチウムイオン電池および電池搭載機器の発火・焼損耐性、延焼性評価サービス」を開始したと発表した。
新しいサービスでは、電池容量が6000mAh以下のリチウムイオン電池や電池搭載機器に対して、外部応力(くぎ差し、圧壊)や過充電、外部加熱といった負荷を与え、負荷の程度によって発生する発火や焼損の状況などを確認する。これにより、電池そのものや電池を搭載した機器について、発火・焼損耐性や延焼性を評価する。焼損時に発生するガスの成分分析も対応可能だという。
OEGはこれまで、「リチウムイオン電池の良品解析サービス」の一環として、容量が2000mAh以下のリチウムイオン電池に限定し、過充電や外部加熱による挙動などを評価してきた。ここにきて、容量が大きい電池に対する評価要求も高まっている。このため、独自仕様の電池評価槽を新たに導入し、新サービスを提供することとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- OEG、PFAS含有量の調査および分析サービス開始
OKIエンジニアリング(OEG)は、電子機器/部品について、「PFAS(有機フッ素化合物)含有量の調査および分析サービス」を2023年7月12日より始めた。 - OEG、車載機器向けウィスカ評価試験サービス拡充
OKIエンジニアリング(OEG)は、車載機器に向けた「ウィスカ」評価試験サービスを拡充する。国際規格である「IEC60068-2-82」や自動車メーカー規格に対応した試験を行うことができる。 - リチウムイオン電池の良品解析サービスを開始、OKI
OKIエンジニアリング(以下、OEG)は2023年1月13日、モバイル機器やウェアラブル端末に搭載されるリチウムイオン電池の良品解析サービスの提供を開始した。 - OEG、全固体電池の信頼性評価サービスを開始
OKIエンジニアリング(OEG)は、2022年9月13日から「全固体電池信頼性評価サービス」を始めた。全固体電池の「構造調査」から「基板実装時の耐性や製品組み立て時における耐応力性の評価」「不具合原因の特定」まで行う。 - コスト9割減での縦型GaN実現へ、OKI/信越化の新技術
OKIは2023年9月5日、信越化学工業と共同で、低コストな縦型GaNパワーデバイス実現につながる新技術を開発したと発表した。新技術を用いた縦型GaNパワーデバイスが実現すれば、既存技術と比較しコストを約10分の1に低減可能だという。 - 32kbpsの海中通信を実現する水中音響技術を開発
OKIは、長距離の海中間における通信速度がこれまでより1.6倍も速い水中音響技術を開発し、実証実験に成功した。この技術を応用すると、海洋資源調査などで、広範囲に一斉探査を行うことが可能となる。