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京セラ子会社、米タイミングデバイスメーカーの資産取得:航空宇宙/防衛市場でサービス向上
京セラ子会社のKYOCERA AVXは、米国のタイミングデバイスメーカーであるBliley Technologiesの資産を取得した。航空宇宙、防衛市場でのサービス向上を目指す。
20件以上の特許も取得
京セラ子会社のKYOCERA AVX(米国サウスカロライナ州)は2023年10月2日(米国時間)、米国のタイミングデバイスメーカーであるBliley Technologiesの資産を取得したと発表した。航空宇宙、防衛市場でのサービス向上を目指すという。
KYOCERA AVXは京セラの100%子会社で、世界15カ国以上に拠点を持ち、コンデンサーやアンテナなどの電子部品の開発/製造を手掛けている。
Bliley Technologiesは米国ペンシルベニア州を拠点に、前工程から完成品まで一貫して水晶デバイスの製造を手掛ける。独自の特許技術を活用した低ノイズかつ低消費電力の恒温槽型水晶発振器(OXCO:Oven-Controlled Crystal Oscillator)を中心にタイミングデバイスなどを開発、生産している。
今回の資産取得で、KYOCERA AVXはBliley Technologiesが保有している20件以上の特許を含む知的財産や製造設備、人材を取得した。KYOCERA AVXは「Bliley Technologiesの技術によってKYOCERA AVXの水晶製品のポートフォリオをさらに拡大し、要求の厳しい軍事/航空宇宙/防衛市場でより良いサービスを提供できるようになる」としている。
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