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脳の錯覚でゲーム機に革新、重さまで伝わるハプティクス技術AI活用で複雑な動きも実現(2/2 ページ)

村田製作所は「CEATEC 2023」に出展し、ゲーム機などに利用できるハプティクスデバイスや、生産/流通管理に利用できる透明IDタグを展示した。

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デザインを損ねずに製品管理ができる透明IDタグ

 購買行動においてサステナビリティがより重視されるようになってきている昨今、特にEU圏では製品の製造情報や利用情報を記録、公開することで製品を長く使うという「デジタルプロダクトパスポート(DPP)」の構想が進行している。

 そうした潮流を踏まえ村田製作所が開発しているのは、外観を損なわずにさまざまな製品に取り付けられるIDタグだ。コロイド粒子が規則正しく並んだコロイド結晶を利用していて、光を照射すると特定の方向に強く光が透過/反射してパターンを示す。粒子間の距離や配列を変えることでさまざまなパターンを作成できるので、タグごとに固有のパターンを付与して個体識別が行える。

光を照射すると、タグごとに固有のパターンが現れる
光を照射すると、タグごとに固有のパターンが現れる[クリックで拡大]

 ブースでは実際に透明IDタグを取り付けた腕時計が展示されていた。タグを付けていないものと見比べてタグを探してみたが、筆者は見つけることができなかった。その後、時計の中心部に取り付けていると教えてもらい改めて探すと、確かに光沢感が異なる部分がある。取り付け位置を知ったうえでよく探せば見つけられるが、そうでなければまず気が付かないと感じた。

透明IDタグを取り付けた腕時計(右)
透明IDタグを取り付けた腕時計(右)[クリックで拡大]

 この透明IDタグは、電子機器などの製造情報や利用情報の記録に利用できるほか、透明で小さいので、デザイン性が重視される高価な宝飾品にも取り付けが可能で、中古品の真贋判定などに活用できるという。

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