2023年、半導体メーカー売り上げ上位10社は?:クイズで振り返る2023年のエレクトロニクス業界<第1問>(2/2 ページ)
2023年のエレクトロニクス業界のニュースを振り返る年末企画! 今回は、クイズ形式で2023年の半導体メーカーの売上高について振り返ります。
答えと解説
(A)=Texas Instruments
1984年の半導体企業売上高ランキングでトップ10に入っていた企業のうち、買収/合併などで企業名を変更することなく2023年のトップ10にランクインした企業は、Intel、Texas Instruments、AMDの米国3社のみです。
(B)=東芝
東芝は2023年9月21日、日本産業パートナーズ(JIP)をはじめとする国内連合によるTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表しました。同年11月14日には、上場企業として最後の決算となる2023年度上期(2023年4〜9月)決算発表を実施。売上高は、前年同期比975億円減の1兆4977億円、営業損益は同196億円増の223億円、純損益は同1528億円減で521億円の赤字となりました。
*)関連記事:東芝の23年度上期は512億円赤字、キオクシア不振響く
(C)=Intel
Intelの2023年第2四半期決算は、前年同期比11%増の129億米ドル。Semiconductor Intelligenceが2023年8月14日に発表したレポートでは、半導体メーカーの売上高トップ15社中1位でした。しかし、2023年通期の売上高予想では、生成AI向けの半導体需要増によるNVIDIAの急成長により、10社中2位の予想となりました。
*)関連記事:23年Q2の半導体企業売上高ランキング、トップはIntel
(D)=Samsung Electronics
Samsung Electronicsは、半導体企業売上高ランキングにおいて2017年、2018年、2021年と1位でした。しかし、2023年は、メモリ市場の低迷により売り上げを落としたことと、NVIDIAの急成長により、3位転落となりました。
半導体市場は、1984年から2023年までの39年間で19倍に成長しました。半導体企業の売上高 トップ10では、1984年には日本企業4社(NEC、日立、東芝、富士通)が入っていたものの、2023年には1社も含まれていない状況になりました。
なお、Semiconductor Intelligenceが発表した2023年の半導体メーカー売上高ランキングの速報値の詳細を知りたい方は、『Nvidia number one in 2023』をお読みください。
⇒クイズで振り返る2023年のエレクトロニクス業界<第2問>はこちら
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 本当は半導体売上高で第1位? AIチップ急成長で快進撃が止まらないNVIDIA
NVIDIAの快進撃が止まらない。背景にあるのは、AI(人工知能)半導体のニーズの高まりだ。本稿では、半導体売上高ランキングにおけるNVIDIAの“本当の順位”を探る。 - 2027年までに1.4nmプロセス量産、SamsungはTSMCを追撃できるか
2027年までに1.4nmプロセスノードを立ち上げ、TSMCおよびIntel Foundry Services(IFS)を、大差をつけて引き離すと宣言したSamsung Electronics。2nmプロセスノードに関しては、計画通り2025年に製造できると確信しているという。 - 24年の世界半導体市場規模、13.1%増で過去最高の5883億米ドルに
WSTS(世界半導体市場統計)は2023年11月28日、2023年秋季の半導体市場予測を発表した。それによると、2024年の世界半導体市場規模は、前年比13.1%増の5883億6400万米ドルと、過去最高を更新する見込みだ。 - 世界半導体市場が8カ月連続で回復、SIA
米国半導体工業会によると、2023年10月の世界半導体売上高は前月比3.9%増の466億米ドルで、同年3月から8カ月連続で前月比増を記録したという。 - 世界半導体産業は23年Q4から回復、24年以降は継続成長へ
SEMIは2023年11月13日(米国時間)、世界半導体産業について、2023年第4四半期以降はサプライチェーン全体で行われた生産調整が功を奏して、プラス成長に転じると予測した。2024年以降は、継続的な成長を見込む。