この記事は、2024年1月29日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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親会社の気配、ようやく消えたルネサス
今回のメルマガでも記事を紹介している通り、ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)の旧親会社であるNECと日立製作所が、ルネサスの株式を全て売却すると発表しました。ルネサス株の保有割合は、2023年12月末時点で、NEC(NEC退職給付信託口の日本カストディ銀行保有分)が3.93%(6988万8857株)、日立製作所が3.48%(6199万548株)。2024年1月31日以降は、これらがほぼ消滅することになります。残る旧親会社は三菱電機ですが、同社の保有割合は2.85%(5070万6885株)となっています。
ルネサスが設立された2010年4月、親会社だった3社の持ち株比率は、NECが33.97%、日立製作所が30.62%、三菱電機が25.05%でした。
ルネサスは、設立から約14年をへて、親会社からほぼ「脱却」したことになります。
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「お金を出すだけ出して終わり」には、しないことが大切だと思います。