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投資を加速するルネサス インドにOSAT工場を設立へインド企業、タイOSATとの合弁で

ルネサス エレクトロニクスがインドにOSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)工場を設立する。インドCG Power and Industrial Solutions、タイStars Microelectronics(Thailand)と3社で合弁会社を設立し、同OSAT工場を構築、運営する。

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 ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2024年3月1日、インドの産業/電力機器メーカーであるCG Power and Industrial Solutions(以下、CG)、タイのOSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)企業であるStars Microelectronics(Thailand)(以下、SMT)と合弁契約を締結したと発表した。3社で合弁会社を設立し、インドにて半導体後工程の組み立てとテストを請け負うOSAT工場を設立、運営する。

 工場は、インド グジャラート州のサナンドに設立予定で、生産能力は1日当たり1500万個を目指す。QFNやQFPなどの従来型パッケージからFC-BGAやFC-CSPなどの先端パッケージまで、幅広い製品の製造を予定しているという。

 合弁会社にはCGが92.3%出資し、ルネサスが6.8%、SMTが0.9%出資する。3社からの出資と補助金などにより、今後5年間で760億インドルピー(約1380億円)を投資する予定だ。

「今後もインドへの投資を加速する」 ルネサス 柴田氏

 ルネサスは設立する合弁会社にて、先端半導体に関する技術や知見を提供する。ルネサス CEO(最高経営責任者)の柴田英利氏は、「インドはルネサスの事業を推進する上で重要な地域だ。ルネサスはインドの革新的な風土と今後の着実な成長性を高く評価し、今後もインドへの投資を加速していく。インドの半導体エコシステムを強化し、拡大を続ける世界中の半導体需要に対応する」とコメントしている。

 CGは、インドのムンバイを拠点に、産業用システムや電力システムを手掛けている。1937年の設立以来86年にわたる製造業の知見を有していて、設立する合弁会社ではインド国内の半導体製造能力の向上とエコシステムの構築を目指す。CG 会長のSubbiah Vellayan氏は、「半導体製造業に参入することで事業の多角化を図る。ルネサスとSMTと協業することでより早く技術を習熟でき、イノベーションと技術的卓越性の追及に専念できる」と述べた。

 SMTは、タイのアユタヤに本社を置き、OSATと電子機器製造サービスを提供している。合弁会社では、従来型パッケージ技術やトレーニング/人材育成プログラムなどを提供する。SMT 会長のPrompong Chaikul氏は、「OSATにおけるSMTの専門知識と経験を生かし、インドでのプロジェクトの成功を確実なものにするため、強力なサポートを提供する」とした。

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