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ルネサス、豊後水道地震で「生産への影響なし」と発表:一部工場で生産設備が停止も
2024年4月17日深夜、豊後水道を震源とした最大震度6弱の地震が発生した。ルネサス エレクトロニクスによると、西条工場(愛媛県西条市)と川尻工場(熊本県熊本市)で一部の生産設備が停止したものの、操業は継続していて、生産への影響はないという。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2024年4月18日、同年4月17日深夜に発生した豊後水道を震源とした最大震度6弱の地震の影響について発表した。
震源地付近には、ルネサスの大分工場(大分県中津市)、錦工場(熊本県錦町)、ルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリングの西条工場(愛媛県西条市)、川尻工場(熊本県熊本市)の4工場があるが、いずれも建屋や用役(従業員/土地/資産など)、生産設備に被害はなく、工場の操業を継続している。また、西条工場および川尻工場では、一部の生産設備が停止したものの、生産への影響はないという。
ルネサスは「サプライヤーや協力会社などを含めた、サプライチェーン全体での影響についても現在確認中だ」とコメントした。
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