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ソニーの半導体事業、24年度は大幅増収増益へ 過去最高の営業利益見込む:新センサー歩留まり改善は「計画上回るペース」(3/3 ページ)
ソニーグループの2023年度通期のイメージング&センシングソリューション(I&SS)分野売上高は、前年度比14%増の1兆6027億円、営業利益は同9%減の1935億円だった。2024年度通期は、売上高が同15%増の1兆8400億円、営業利益は同40%増の2700億円と予想している。
第五次中期経営計画の目標数値も公表
ソニーは今回、第五次中期経営計画(2024〜2026年度)についても説明。グループ全体の経営数値目標として、金融分野を除く連結ベースで、営業利益年平均成長率10%以上、3年間の累計営業利益率10%以上と定めた。連結営業利益額は、G&NS分野とI&SS分野を中心に進捗させていく方針だという。
また、I&SS分野のイメージセンサーやG&NS分野のゲームソフトウェアとネットワークサービスのほか、音楽、映画について、売り上げ成長を重視する事業と位置付けた。I&SS分野について十時氏は、「モバイルセンサーを中心に高い事業成長率を維持しながら、本中計期間においては特に収益性の向上に注力し、投資効率の改善、開発、製造の再強化などに取り組む。また、車載センサーなどモバイルセンサーの次を担う成長事業の立ち上げも財務規律を維持しつつ長期視点で継続する」と語った。
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