検索
コラム

エッジAIで実現する「少し先の未来」電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記

2024年7月7日まで、「エッジAIイニシアチブ 2024」のアーカイブ配信を実施中です。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 この記事は、2024年7月1日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。



エッジAIで実現する「少し先の未来」

 2024年6月19〜21日、EE Times Japan主催で「エッジAIイニシアチブ」を開催しました。「製造/FA/ロボティクス」「モビリティ」「AIインフラ/データセンター」の3つのテーマに焦点を当て、エッジAI(人工知能)の動向をお伝えしたものです。

 上記のコラムにも書いた通り、ここ数年で「現場で使えるソリューション」が増えていることから、特に製造をテーマにした1日目については、技術そのものだけでなく、「エッジAIがどんなふうに使われているのか」というアプリケーションを伝えられる講演を用意しました。

 例えば1日目最後の東京大学 物性研究所の教授である小林洋平氏の講演「『AIはモノづくりをどう変えるのか』 産学協創の先端事例で探る ーAIが縮める最先端研究と企業との距離ー」では、これまで“人力”に頼っていたレーザー加工の条件出しにAIを活用する事例が紹介されました。現在、レーザー加工の条件出しは職人が数カ月かけてパラメータを変えながら条件出しをしているそうです。完全に“職人の経験と勘”が物を言う世界です。ですがこれにAIを適用すると、数時間〜数日にまで短縮できるというのです。これは極めて大きな違いであり、「これぞAI」といったような理想的なの事例の一つだと思います。

 半導体やエレクトロニクス業界を取材していていつも感じるのは、「テクノロジーは使ってこそ意味がある」ということです。エッジAIや生成AIを含めたAI技術についても同様で、生成AIがこれだけ急速に進化しているのも、この技術が一般ユーザーにあまねく使われるようになったからだと思います。

 今回のイベントで私は、「エッジAI技術がさらに成熟し、あらゆる現場で使われるようになったらこういう世界が実現するのかもしれない」と、想像をたくましくしながら聴講していました。

 なお、本イベントは2024年7月7日までアーカイブ配信を行っています(一部、配信していない講演もあります)。見逃した講演、聴講できなかった講演がありましたら、ぜひこの機会に聴講いただき、エッジAIが実現するであろう少し先の未来を感じてみてください。

⇒「エッジAIイニシアチブ」アーカイブ配信はこちらから
※視聴には、アイティメディアIDのご登録/ログインが必要になります。


「エッジAI イニシアチブ 2024」のプログラム詳細はこちらから

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る