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ロームの独子会社がSiCウエハー新棟を起工、生産能力3倍目指し:2026年初旬に完成予定
ローム子会社でSiCウエハー製を手掛けるドイツSiCrystalが、ドイツ・ニュルンベルクにおいて、SiCウエハーの生産能力拡大に向けた新棟を起工した。2026年初旬に完成予定で、既存施設も含めたSiCrystal全体の生産能力は2027年に3倍(2024年比)になる予定だという。
ローム子会社でSiC(炭化ケイ素)ウエハー製造を手掛けるドイツSiCrystalは2024年7月4日(ドイツ時間)、ドイツ・ニュルンベルクにおいて、SiCウエハーの生産能力拡大に向けた新棟の起工式を行ったと発表した。2026年初旬に完成予定で、既存施設も含めたSiCrystal全体の生産能力は2027年に3倍(2024年比)になる予定だという。
新棟はニュルンベルク北東部にある既存施設の真向かいに増設する。6000m2の生産スペースを有し、SiCウエハーの生産を最適化するための最先端技術を導入する予定だという。同社は「既存施設に近接することで、生産工程の緊密な統合が保証される」と説明している。
SiCrystalはニュルンベルクに拠点を置くSiC単結晶ウエハー製造メーカー。ドイツが1994年にスタートさせたSiC単結晶成長技術開発プロジェクトを礎として、1997年に設立され、2009年にロームが買収した。同社は2027年までに雇用を100人以上増やすことを目指しているという。
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