リモコンが見守り機器に変身 「電池」を入れ替えるだけ:乾電池型IoTデバイスで
ノバルスは、2024年7月に開催された「スタートアップワールドカップ2024」で乾電池型IoT(モノのインターネット)デバイス「MaBeee(マビー)」を紹介した。市販の乾電池と入れ替えるだけで、リモコンや熱中症計など電池駆動の小型機器を“見守り機器”に変えることができる。
2024年7月19日、75以上の国/地域のスタートアップが参加するビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ2024」の東京予選が開催された。
東京予選会場(グランドハイアット東京)では、スタートアップが自社製品/サービスを紹介する展示ブースも併設された。ノバルスは、同社が提供する乾電池型(単一形/単三形)のIoT(モノのインターネット)デバイス「MaBeee(マビー)」を紹介した。
MaBeeeは、乾電池型のIoTデバイスだ。MaBeeeに乾電池をセットし、それをリモコンや熱中症計などの日用家電で使っている市販の電池と入れ替えて使用する。これだけで簡単に日用家電を見守り機器に変えることができるというものだ。
MaBeeeを活用した高齢者見守りサービス「MaBeee みまもりAir」の仕組みはこうだ。見守られる側(高齢者)がMaBeeeを搭載した機器を操作すると、MaBeeeが操作により生じる電流値の変化を検知し、スマートフォンの専用アプリを通じて見守る側(家族や施設職員など)に通知する。見守る側は、夏場のエアコン操作や夜間のトイレの使用頻度など、どの機器をいつ操作したかを専用アプリ上で確認できるので、安否確認のタイミングなども分かりやすくなる。
ノバルスの担当者は「現在、日本では高齢者の一人暮らしが増えている。MaBeeeは、家族の代わりに高齢者を見守る目となるソリューションだ。非カメラ型かつ特別な工事を必要としないため、見守られる側のストレスを最小限に抑えられるサービスとして活用が広がっている」と語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「80億人のシェアを狙え」 河野デジタル大臣が国内スタートアップにエール
2024年7月19日、75以上の国/地域のスタートアップが参加するビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ2024」の東京予選が開催されました。当日は、ゲストスピーカーとしてデジタル大臣の河野太郎氏が登壇。国内スタートアップにエールを送りました。 - 日本進出を目指し、台湾スタートアップ40社が集結
Startup Island TAIWANは2023年9月14〜15日、日台間の産業分野における交流を目的としたイベント「日本・台湾スタートアップサミット 2023」を開催した。会場では、約40社の台湾スタートアップ企業が展示やプレゼンテーションを行った。 - 日本の20倍もの学生が毎年卒業する中国の大学教育
「ECTC 2024」のプレナリーセッションの最終日(2024年5月31日)には、半導体業界の人材育成に関するパネル討論が行われた。その中から中国Central South University(中南大学)と米国Texas Instrumentsの講演を紹介する。 - 技術者不足が深刻になる10年後の半導体産業
「ECTC 2024」のプレナリーセッションの最終日(2024年5月31日)には、半導体業界の人材育成に関するパネル討論が行われた。その中からいくつかの講演を紹介する。 - 東北大学が研究者/特許情報を公開――「サイエンスパーク構想」の狙いとは
東北大学と三井不動産は2024年4月26日、「東北大学サイエンスパーク構想」に関する合同説明会を実施した。両者は、「共創の場」の構築とコミュニティーの形成を中心とした産学連携により、社会課題解決と新産業創造を目指す。