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伝送速度50Gbps、車載光通信方式の実証実験に成功完全自動運転向け光ネットワーク(2/2 ページ)

慶應義塾大学は、東京大学、大阪大学および、古河電気工業らを含む4機関と共同で、完全自動運転を支える高速車載光通信方式のコンセプト実証実験を行い、伝送速度が50Gビット/秒(Gbps)の高速通信に成功した。

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MTTF(平均故障時間)は50年以上

 システム信頼性も高い。100Gbpsの容量でMTTF(平均故障時間)は50年以上となる。また、新規に開発した光ファイバーと電源線の一括配索ハーネス「FASPULS」で配線を行えば、伝送速度50Gbps以上の高速通信に対応でき、100Gbps以上の容量に拡張することも可能だという。

左はシリコンフォトニクスMD光回路、右上は光モジュールとその拡大図、右下は10Gbps光変調波形と電気受信波形
左はシリコンフォトニクスMD光回路、右上は光モジュールとその拡大図、右下は10Gbps光変調波形と電気受信波形[クリックで拡大] 出所:慶應義塾大学
FASPULSの概要
FASPULSの概要[クリックで拡大] 出所:慶應義塾大学

 SiPhONを応用した車載光ネットワークの実証実験では、マスター装置と4台のゲートウェイ装置間において、2台の4Kカメラで撮影した映像信号(各10Gbps)と、周辺監視レーダーおよび、LiDARの低速データを同時に送信し、低遅延でエラーフリーの伝送が行えることを確認した。しかも、4Kカメラで撮影した情報は、SiPhONを介して画像処理装置に伝送すると、物体や交通標識を認識した結果がリアルタイムで表示された。

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