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HDD大手Seagateの四半期業績は前期比、前年比とも増収増益に福田昭のストレージ通信(268)(2/2 ページ)

米Seagate Technologyの2025会計年度第1四半期(2024年7月〜9月期)の業績を紹介する。

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HDD製品売り上げの87%を大容量品が占める

 製品分類別の売上高では、「HDD製品」が前期比16%増、前年同期比55%増の20億400万米ドルと伸びた。内訳では「大容量品(マスキャパシティ品)」が前期比21%増、前年同期比70%増の17億3300万ドルとHDD全体の成長を牽引した。HDD製品の売上高に占めるマスキャパシティ品の割合は87%となり、前期から4ポイント上昇した。


Seagate Technologyの四半期業績の推移(2024会計年度第1四半期(Q1FY24)〜2025会計年度第1四半期(Q1FY25))[クリックで拡大] 出所:Seagate Technology

製品別の売上高と総出荷記憶容量、平均記憶容量(ドライブ1台当たりの記憶容量)の推移(2024会計年度第1四半期(Q1FY24)〜2025会計年度第1四半期(Q1FY25))[クリックで拡大] 出所:Seagate Technology

 「既存品(レガシー品)」の売上高は前期比7%減、前年同期比3%減と漸減が続く。金額は2億7000万米ドルである。「その他(SSDやシステム・ソリューションなど)製品」の売上高は前期比3%増、前年同期比3%増の1億6400万米ドルである。

ニアラインHDDの総出荷記憶容量が前年同期比95%増と激増

 総出荷記憶容量は、HDD製品全体が前期比20%増、前年同期比54%増の137.5EB(エクサバイト:1018バイト)と大きく伸びた。総出荷記憶容量のほとんどを占める「大容量品(マスキャパシティ品)」は前期比23%増、前年同期比62%増の128.0EBである。マスキャパシティ品の大半を占めるニアラインHDDは、前期比29%増、前年同期比95%増の109.1EBと前年の2倍近い伸びを示した。

 既存品(レガシー品)の総出荷記憶容量は前期比7%減、前年同期比8%減の9.6EBと減少傾向が続く。

 ドライブ1台当たりの平均記憶容量は、HDD全体が前期比15%増、前年同期比43%増の10.6TB(テラバイト:1012バイト)である。大容量品(マスキャパシティ品)が前期比13%増、前年同期比38%増の14.3TBと再び容量を伸ばした。既存品(レガシー品)の平均記憶容量は前期比4%減、前年同期比1%増の2.4TBである。既存品は記憶容量の拡大がほぼ止まっている。

(次回に続く)

⇒「福田昭のストレージ通信」連載バックナンバー一覧

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