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シールド不要の磁気位置センサーで自動車電動化を推進 ams OSRAM:SiPで高温環境にも対応(2/2 ページ)
自動車の電動化トレンドが加速する中で、位置センサーのニーズが高まっている。磁気位置センサーの開発に注力するams OSRAMに、同社製品の特徴について聞いた。
外乱磁場対策のシールドが不要
自動車にはモーターや大電流のワイヤハーネスが多く搭載されるため、自動車向けの磁気センサーでは外乱磁場への耐性が重要視される。ams OSRAMの磁気位置センサーは作動測定原理を用いているため、外乱磁場の影響を受けないという特徴がある。通常の磁気位置センサーでは外乱磁場への対策としてレアアースなどを用いた高コストなシールドを用いるが、同社製品ではそれが不要になる。システムコストを削減し、全体のサイズも小さくできる。
センサーICと受動部品などを統合したSiP(System-in-Package)構造のため、プリント配線板を用いずに抵抗溶接でハーネスやコネクターに接続でき、高温になる部分にも使用できる。
デュアルダイパッケージも用意していて、冗長性を担保してASIL-Dの用途にも対応する。
大河氏はams OSRAMの磁気位置センサーのラインアップについて「欧州に本社を持つメーカーとしてドイツを中心に多くの自動車関連メーカーと取引し、早い段階から機能安全規格をサポートしてきた。ステアリングやトランスミッションなど、高い安全性が要求される用途にも対応できる」と語った。
ams OSRAM ジャパンは今後、車載向けを中心に、産業機器や医療機器向けでも磁気位置センサーの展開を強化していくという。
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