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パワー半導体特化の信頼性評価施設を新設、クオルテック:次世代半導体にも対応
クオルテックは、パワー半導体に特化した信頼性評価を行う「パワエレテクノセンター」を大阪府堺市に新設した。次世代半導体を含めたパワー半導体評価技術の研究開発や試験機の開発を行うという。
クオルテックは2024年11月27日、パワー半導体に特化した信頼性評価を行う「パワエレテクノセンター」を堺市に新設したと発表した。同月26日に完成し、今後は設備の導入や人員異動によって段階的に受注体制を整えていくという。
次世代半導体の試験にも対応
クオルテックは大阪府を拠点に、電子部品の不良解析/信頼試験の受託や新技術の開発、試験装置の設計/開発/製造/販売などを行っている。
これまで同社のパワー半導体評価拠点は堺市内3カ所に分散していたが、今回のパワエレテクノセンター新設によってこれを集約して効率化を図る。さらに、評価設備は現行の1.5倍の規模を目指して段階的に増設し、パワー半導体評価の需要拡大に対応するねらいだ。
同センターでは、パワー半導体評価技術の研究開発や試験機の開発を行うという。次世代半導体の試験にも対応する。
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