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「消費電力が一般品の半分」の産業用SSDがより小型にEdgeTech+ 2024

TDKは「EdgeTech+」に出展し、産業機器向けのM.2 SSD「SNP1Aシリーズ」を紹介した。消費電力を一般品の半分程度に抑えたものだ。従来の2280タイプに加えてより小型な2242タイプも展示した。

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 TDKは「EdgeTech+」(2024年11月20〜22日、パシフィコ横浜)に出展し、産業機器向けのM.2 SSD「SNP1Aシリーズ」を紹介した。同製品は2024年11月から、従来の2280タイプ(22×80mm)に加えてより小型な2242タイプ(22×42mm)を展開している。

TDKの産業向けSSD「SNP1Aシリーズ」。右側が従来の2280タイプ、左側が新しい2242タイプ
TDKの産業向けSSD「SNP1Aシリーズ」。右側が従来の2280タイプ、左側が新しい2242タイプ[クリックで拡大]
SNP1Aシリーズの2242タイプ
SNP1Aシリーズの2242タイプ[クリックで拡大]

自社開発の制御ICとファームウェアで信頼性向上

 SNP1Aシリーズは、TDKが自社開発したNAND型フラッシュメモリ制御IC「GBDriver GX1」を搭載し、PCI Express(PCIe)とNVM Express(NVMe)に対応している。

 この制御ICの設計上の工夫によって消費電力も抑えていて、一般的なPCIe/NVMe対応SSDの半分程度だという。ブースでは他社製のSSDとの発熱比較デモも紹介していた。

 PCIe/NVMe対応のSSDは転送スピードを主眼とする製品が多いが、産業機器では信頼性や安定動作が重視される。TDKでは制御ICやファームウェアを自社で開発することで信頼性を高めているという。

 「SNP1Aシリーズは産業用途の顧客の『高信頼性のものがほしい』という要望を踏まえて設計した。新しい2242タイプは、『より小型なものを』という要望から生まれた。ハードウェア/ファームウェア/モジュール設計の担当者が同一拠点にいることで、顧客の声を聞く設計が実現している」(同社説明員)

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