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4年ぶりのマイナス成長から脱却 24年の世界半導体市場:前年比19%増も成長分野に偏り(2/2 ページ)
世界半導体市場統計(WSTS)の最新予測によると、2024年の世界半導体市場は前年比19.0%増の6268億6900万米ドルに成長するという。活発なAI関連投資に伴い需要が拡大するメモリやGPUなどがけん引役だ。同市場は2025年にも同11.2%増の成長を遂げ、6971億8400万米ドルに達することが予測されている。
24年、製品別で伸びたのはメモリ、ロジック、マイクロICのみ
2024年の世界の製品別市場(米ドルベース)は、ディスクリートが前年比11.2%減の315億米ドル、オプトエレクトロニクスが同2.5%減の421億米ドル、センサー&アクチュエーターは同5.1%減の187億米ドルとなる一方、IC全体は同24.8%増の5345億米ドルに成長することを予測している。ICを製品別で見ると、メモリが前年比81.0%増、ロジックは同16.9%増、マイクロは同3.9%増、アナログは同-2.2%減と予測している。
2025年には、ディスクリートが前年比5.8%増の334億米ドル、オプトエレクトロニクスが同3.8%増の437億米ドル、センサー&アクチュエーターは同7.0%増の200億米ドル、IC全体は同12.3%増の6001億ドルとそれぞれ成長を予測。ICを製品別でみると、メモリは同13.4%増、ロジックは同16.8%増、マイクロは同5.6%増、アナログは同4.7%増と予測している。
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