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AI処理性能が従来の600倍に 独自NPU搭載のSTM32マイコン複数人のモニタリングが実現(2/2 ページ)

STマイクロエレクトロニクスは、組み込みAI(人工知能)に向けたマイコンの新製品「STM32N6」を発表した。独自設計のNPU「Neural-ART アクセラレーター」を搭載し、既存のハイエンドマイコン「STM32H7」と比べてAI処理性能は600倍に向上した。CPUコアは最大動作周波数800MHzのArm Cortex-M55を搭載し、STM32マイコンとして史上最高の性能を実現しているという。

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複数人のリアルタイムモニタリングも可能に

 既存ハイエンドマイコンのSTM32H7でもAI処理は可能だったが、STM32N6ではさらに複雑なモデルを実行できるようになった。例えば、1人の人物の顔認識やモーター制御ならSTM32H7で十分だったが、STM32N6では複数人のリアルタイムモニタリングや、AI処理とモーター制御の同時実行などが実現するという。

STM32N6による画像認識デモ

 今回の新製品発表にあたってSTが開催したプレス向け説明会では、STM32N6を用いた画像認識のデモを紹介した。ハンドサインを作ってカメラの前にかざすと、その形を認識して手の周りに「peace(ピース)」「palm(手のひら)」などと表示する。手を大きく速く動かしてもリアルタイムで追従し、表示を維持していた。

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