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ビジョンモデル+言語モデルをエッジで動作可能なアクセラレーター:EdgeCortixがSEMICON Japanでデモ(2/2 ページ)
EdgeCortixは「SEMICON Japan 2024」(2024年12月11〜13日、東京ビッグサイト)に出展。AI(人工知能)アクセラレーター「SAKURA-II」でビジョンモデルや言語モデルを動作させるデモや、チップレット集積型半導体として開発中のAI-RAN向け次世代プラットフォーム「SAKURA-X」の概要などを紹介した。
AI-RAN向けの「SAKURA-X」
EdgeCortixは、次世代プラットフォームとしてテレコム向けの「SAKURA-X」の開発にも取り組んでいる。経済産業省の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」に採択され、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から40億円の助成金を受けて開発する。具体的には、2024年〜2029年にかけて、AIを用いてトラフィックの最適化を行うAI-RANに向けたアクセラレーター(SAKURA-X)の開発を行う。
SAKURA-Xはチップレットベースの新しいアーキテクチャを採用し、高性能なAI処理とRANアクセラレーションを同一デバイスに統合する。GPUのような既存のAI-RAN用半導体に比べて、電力効率を5倍以上改善することを目指す。
テレコムは、EdgeCortixがターゲットの一つに定める分野だ。2023年にはソフトバンクと共同で無線アクセラレーター技術を開発したと発表した。
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