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AIカメラを用いたセンシングシステムの開発を支援、ソニー:OSPOの活動を本格的に開始
ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は、オープンソースソフトウェア(OSS)の普及・拡大を目指すOSPO(Open Source Program Office)の活動を本格的に始めると発表した。AIカメラを活用したセンシングソリューションなどの開発と導入を支援していく。
イメージセンサーとエッジAIの普及を目指しソースコードを公開
ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は2025年4月、オープンソースソフトウェア(OSS)の普及・拡大を目指すOSPO(Open Source Program Office)の活動を本格的に始めると発表した。AIカメラを活用したセンシングソリューションなどの開発と導入を支援していく。
SSSは、イメージセンサー技術とエッジAIの普及を目指し、2021年1月にOSPOを設立した。そして、エッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS(アイトリオス)」のOSSを普及・拡大させるための活動を行ってきた。具体的には、OSS戦略の立案、コンプライアンス順守に向けたプロセスや方針などの管理、OSS開発者の教育、などに取り組んできた。
SSSでは既に、ソフトウェア開発プラットフォーム「GitHub」を通じ、「Raspberry Pi AIカメラ」や「AI Model Zoo」「Local Console」「Edge App SDK」「量子化ツール」といった、7つのソースコードを公開している。引き続き、AIカメラに関するソフトウェアなどもOSS化していく計画である。
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