キーサイトがAIデータセンター向け製品群「KAI」の展開を本格化:1.6Tイーサネット対応のテスターなど(2/2 ページ)
キーサイト・テクノロジーはAIデータセンター向けソリューション群「KAI(Keysight Artificial Intelligence:カイ)」の新製品を発表した。AIワークロードをエミュレートし、ネットワークの最適化を図れる試験システムや、1.6Tイーサネットに対応できるネットワークテスターなどが含まれる。
1レーン当たり最大240Gbpsの光信号を解析できるオシロ
サンプリングオシロスコープは「シングル光チャネルDCA-M サンプリング・オシロスコープ」「デュアル光チャネルDCA-M サンプリング・オシロスコープ」の2機種があり、KAIソリューションではKAI Interconnectとして位置付けられる製品になる。1レーン当たり最大240Gbpsの光信号を解析できる。
ネットワークテスター「Interconnect and Network Performance Tester」は、1.6T(224Gbps×8レーン)イーサネットのレイヤー1(物理層)〜レイヤー3(ネットワーク層)のテストに対応する製品。1.6Tイーサネットに対応するだけでなく、非常に小型なことも特徴だ。同製品はKAI Network/KAI Interconnectに位置付けられる。
上記製品群の価格は構成によって変わるので、要問い合わせ。価格帯は、KAI Data Center Builderとハードウェアの組み合わせで約3000万円になるという。
10周年を迎えたKeysight Technologies
Keysight Technologiesは2025年に10周年を迎えた。岡崎氏は「前身であるアジレント時代は測定器のハードを提案してきた。そうしたコアの部分は変わっていないが、Keysight Technologiesとして再出発して以降は、測定ニーズの多様化に合わせてソリューションを提案できるよう、ソフトウェアにも力を入れてきた」と語り、5年後、10年後に何を測りたいのか、それを先取りして測定ニーズに応えることがKeysight Technologiesの役割であることを強調した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
キーサイト新社長は開発部門生え抜きの寺澤氏 「日本の顧客支えたい」
キーサイト・テクノロジーの新社長に開発部門出身の寺澤紳司氏が就任した。開発部門出身者が同社の社長に就くのは初めて。就任記者会見ではAI(人工知能)戦略や半導体向けソリューションの展望を語った。半導体製造用ワイヤボンディング検査装置を発表
キーサイト・テクノロジーは、半導体製造向けワイヤボンディング検査ソリューション「Electrical Structural Tester(EST)」を発表した。半導体製造工程でワイヤボンディングの不良を迅速に特定することで、生産性の向上や歩留まりの改善が可能となる。埋もれていた微小信号が見える 14ビットADC搭載汎用オシロ
キーサイト・テクノロジーが、帯域幅200M〜1GHzの汎用オシロスコープの新製品「InfiniiVision HD3シリーズ」を発表した。14ビットA-Dコンバーター(ADC)を搭載し、低いノイズフロアを実現したことで、これまで見えなかった微小信号を特定できるようになる。Wi-Fi 7の機能を網羅的に備えたネットワークエミュレーター
キーサイト・テクノロジーは「ワイヤレスジャパン 2024」(2024年5月29〜31日/東京ビッグサイト)に出展し、Wi-Fi 7対応のネットワークエミュレーター「E7515W UXM」を展示した。1台でWi-Fiステーションとアクセスポイントテストの双方に対応する。「カメラ+スペアナ」でノイズを可視化 リアルタイム解析が容易に
ノイズ研究所は、2024年1月に開催された「第16回 カーエレクトロニクス技術展」で、空間のノイズを3次元(時間、周波数、強度)で表示する空間電磁界可視化システム「EPS-02Ev3」のデモを展示した。数年前に旧バージョンからアップデートしたシステムで、それ以降、新しい機能を追加し続けている。IoT機器の脆弱性を3ステップで可視化、キーサイトの検査ツール
キーサイト・テクノロジーは「EdgeTech+ 2023」で、IoT(モノのインターネット)機器におけるセキュリティの脆弱性を容易に可視化できるテストツール「IoT Security Assessment」を展示した。既知と未知、両方の脆弱性を確認できるという。