GaN FETで低電力、高効率オーディオアンプ 車載などで注目:CRIが参考展示
CRI・ミドルウェアは「CEATEC 2025」(2025年10月14〜17日、幕張メッセ)に出展し、同社のサウンドミドルウェア「CRI D-Amp Driver」とGaN FET増幅素子を組み合わせたアンプモジュールの参考展示などを行った。
CRI・ミドルウェア(以下、CRI)は「CEATEC 2025」(2025年10月14〜17日、幕張メッセ)に出展し、同社のサウンドミドルウェア「CRI D-Amp Driver」と窒化ガリウム電界効果トランジスタ(GaN FET)を組み合わせたアンプモジュールの参考展示などを行った。
増幅にGaN FET採用で低電力、高効率アンプを実現
CRI D-Amp Driverは、マイクロコンピュータ(マイコン)に組み込むことで、音声出力処理をソフトウェア上で実施可能にするミドルウェア。本製品対応マイコンとHブリッジ回路でアンプモジュールを構成できるため、音声ICやアンプ回路といったハードウェアを削減できる。
今回、展示されていたアンプモジュールは、Hブリッジ回路の増幅素子にGaN FETを採用。「一般的なD級アンプと比べて数分の1の電力で高効率、かつ低発熱な出力が可能。サイズもコイン大の、世界最小級のHi-Fiオーディオアンプだ」(CRI担当者)という。
「オーディオ用ではない、電源用途のGaN半導体でも高音質を実現できる。放熱用のヒートシンクが不要で小型サイズを実現できることから、カーオーディオ用途などで注目されている」(CRI担当者)と続ける。本アンプモジュールはCRI D-Amp Driverの活用例を示す参考展示品で、実機としての販売は行われないものの、来年以降でサンプル品の提供を予定しているとのことだ。
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