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光電融合で「光チップレット」実現へ NTTが2030年代のIOWN構想語る万博では光コンピューティングも披露(3/3 ページ)

NTTは2025年11月19〜21日、25〜26日にかけて、最新のR&D関連の取り組みを紹介する「NTT R&Dフォーラム2025」を開催中だ。基調講演「光技術によるコンピューティングの革新」では、IOWN構想によるコンピュータの光通信化について語った。

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超小型の光電融合デバイスで「光チップレット」実現へ

 島田氏はその先の構想として「IOWN 3.0」「IOWN 4.0」にも言及した。

 IOWN 3.0ではパッケージ間の光通信化を目指す。実現のカギとなるのが、独自の薄膜化技術によって、パッケージに装着できるほどの超小型化を達成した光電融合デバイス「PEC-3」だ。インジウムリンを用いたメンブレンデバイス16個を搭載する。

PEC-3の構造
PEC-3の構造[クリックで拡大]出所:NTT

 NTT R&Dフォーラム2025では、PEC-3を用いた光チップレットの見本品も展示されていた。2028年中に商用サンプル提供を開始する予定で、実用化は2030年ごろを見込んでいるという。

光チップレット見本
光チップレット見本[クリックで拡大]出所:NTT

 IOWN 4.0ではパッケージ内のダイ間通信の光化によって、コンピュータの消費電力を100分の1にすることを目指す。島田氏は「IOWNはNTTの、40年以上に及ぶ光に関する研究開発の成果だが、今まさに、通信の世界からコンピュータの世界に拡がっていく」と意気込みを語った。

IOWN構想の目標
IOWN構想の目標[クリックで拡大]出所:NTT

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