検索
特集

全て覚えていますか? エレクトロニクス業界と世間の20年ニュースEE Times Japan 創刊20周年記念企画(2/4 ページ)

2025年、EE Times Japanは創刊20周年を迎えました。この20年で技術は大きく進歩し、社会の在り方も様変わりしたことと思います。本記事では、EE Times Japanが創刊された2005年から2024年までの20年間の、半導体/エレクトロニクス業界のニュースと世間のニュースを振り返ります。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

2010年:ルネサス エレクトロニクスが誕生

2005〜2014年のニュース
2005〜2014年のニュース[クリックで拡大]

 2010年4月には、三菱電機と日立製作所の半導体事業が分社化したルネサス テクノロジとNECから分社化したNECエレクトロニクスが合併し、ルネサス エレクトロニクスが誕生しました。

 この年に盛り上がったのは、2003年に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」の帰還です。小惑星イトカワで採集したサンプルを持ち帰りました。年末には人気漫画「タイガーマスク」の主人公である伊達直人の名義で児童相談所にランドセルを寄付する人が現れ、「タイガーマスク運動」として全国に広がりました。

2011年:Steve Jobs氏が逝去、日本では東日本大震災が発生

 2011年は、Appleの共同創業者でCEOだったSteve Jobs氏が56歳で亡くなりました(「無線LAN普及の父でもあった」、Steve Jobs氏の隠れた功績)。「Macintosh」や「iPod」などの製品を世に出したほか、イノベーションや生き方についての本人のスピーチも広く影響を与えました。

 この年の大きな出来事といえば、東日本大震災です。3月11日に発生した巨大地震とそれに伴う津波、そして福島第一原子力発電所での事故は、大きな被害を及ぼしました。そうした中、ドイツで開催された女子サッカーワールドカップでの日本代表チーム「なでしこジャパン」の優勝は希望を届けるニュースになりました。

2012年:価格競争激化と円高でエルピーダが経営破綻

 2012年2月には、日本唯一のDRAMメーカーだったエルピーダメモリが会社更生法の適用を申請し、経営破綻しました(Micronがエルピーダ買収を正式発表、買収額は2000億円)。背景にはDRAMの価格競争激化や円高がありました。

 5月には東京スカイツリーが開業。高さは634mで、「世界一高いタワー」としてギネス世界記録の認定を受け、東京の新名所となりました。前年に発生した焼き肉店での集団食中毒がきっかけとなり、食品衛生法に基づく基準が改正されて牛レバーの生食が禁止されたのもこの年です。

2013年:Samsungが3D NANDの量産を開始、東京五輪開催決定

 2013年、Samsung Electronicsが「業界で初めて」(同社)3次元(3D) NAND型フラッシュメモリの量産を開始しました(サムスン電子が「業界初」の3次元NANDを量産)。容量は128Gビットでした。

 この年、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2020年夏季五輪の開催地が東京に決定。招致のためのプレゼンテーションで滝川クリステル氏が使ったキーワード「お・も・て・な・し」は流行語にもなりました。富士山が「信仰の対象と芸術の源泉」としてユネスコ世界文化遺産に登録された年でもあります。

2014年:青色LEDがノーベル物理学賞受賞 「アナ雪」が大流行

 2014年は、青色LEDを開発した赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏がノーベル物理学賞を受賞しました。また、次世代パワー半導体材料としてSiCの研究開発も進展し、小田急電鉄が「世界で初めて」(同社)ダイオードとトランジスタにSiCを採用したインバーターを鉄道車両に搭載しました(フルSiCモジュールが小田急1000形の心臓部を約40%省エネに)。

 この年、1997年以来5%だった消費税率が17年ぶりに引き上げられ、8%になりました。また、アニメ映画「アナと雪の女王」が日本でも公開されて大ヒットし、主題歌の「レット・イット・ゴー」が話題になりました。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る