AMD、Copilot+ PC向けに「Ryzen」新製品を発表 NPUのAI性能は60TOPS:CES 2026
AMDは「CES 2026」で、「Copilot+ PC」向けやゲーミング向けのプロセッサ新製品を発表した。Copilot+ PC向けの「Ryzen AI 400シリーズ」「Ryzen AI PRO 400シリーズ」にはNPU「XDNA 2」を搭載し、NPUのAI処理性能は最大60TOPSだ。
AMDは、「CES 2026」(2026年1月6〜9日、米国ネバダ州ラスベガス)で、「Copilot+ PC」向けやゲーミング向けのプロセッサ新製品を発表した。
「Copilot+ PC」向け新製品を発表
今回、AMDはPC向けプロセッサとして、新たにCopilot+ PC向けの「Ryzen AI 400シリーズ」「Ryzen AI PRO 400シリーズ」を発表した。Ryzen AI PRO 400シリーズはエンタープライズユーザーを想定する。
両製品は「Zen 5」アーキテクチャを採用し、NPUは「XDNA 2」を搭載。NPUのAI処理性能は最大60TOPSだ。両シリーズの全ての製品がMicrosoftが定義するCopilot+ PCの要件を上回る性能を備えている。CPUは最大12コアで、GPUは「Radeon 800Mシリーズ」を備える。
両製品は、2026年第1四半期から、主要PCメーカー向けに提供を開始する。これらを搭載したPCは2026年第2四半期以降に発売される予定だ。
「Ryzen AI Max+ シリーズ」も拡充
さらに、ノートPCおよび小型デスクトップPC向けのプロセッサとして、「Ryzen AI Max+ シリーズ」に新製品「Ryzen AI Max+ 392」「Ryzen AI Max+ 388」を追加する。両製品はZen 5コア、XDNA 2、「Radeon 8060Sシリーズ」を搭載。大規模言語モデル(LLM)の高速化や高解像度メディアのレンダリング、最新ゲームのプレイなどの用途に対応する。
両製品は、2026年第1四半期から、AMDの主要パートナーであるPCメーカー向けに提供を開始する。
Intelの性能を27%上回るゲーミング向けプロセッサ
ゲーミング向けには、「Ryzen 7 9800X3D」の後継として「Ryzen 7 9850X3D」を発表した。同製品はZen 5コアと「3D V-Cache テクノロジー」の第2世代を採用。Intelの「Intel Core Ultra 9 285K」と比べて、最大で27%高いゲーミング性能を発揮するという。2026年第1四半期からパートナー企業への提供を開始する。
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