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村田製作所は増収減益、米Resonantのれん438億円減損:AI需要でMLCC「値上げ検討も」(2/2 ページ)
村田製作所は2025年度第3四半期の業績を発表した。売上高は前年同期比4.3%増の4675億円、営業利益は同50.2%減の379億円だった。主力製品の積層セラミックコンデンサー(MLCC)はAIサーバ向けに需要が高まっていて、社長の中島規巨氏は「値上げは今のところ議論していないが、市況に応じて検討していくべきだと思っている」とした。
通期予想は売上高を上方修正
第3四半期の受注高は受注高は5007億円で、直前四半期比で増加した。BBレシオ(売上高に対する受注高の割合)は1.07で、売上高に対して受注高がやや大きくなっている。
売上高をセグメント別に見ると、「高周波/通信」セグメントが前年同期比で15.4%減少したが、それ以外のセグメントは前年同期比で増加した。主力の「コンデンサー」はMLCCがサーバ用途や代理店向けで増加し、同12.2%増だった。用途別に見ると、「通信」が前年同期比で4.5%減少したが、それ以外は増加した。特に、「コンピュータ」は26.5%増と好調だった。
2025年度通期での業績予想は、2025年10月がつの前回予想から、売上高を上方修正、営業利益を下方修正した。売上高は円安の進行に加えてAIサーバや周辺機器への搭載数増加、スマホ生産台数の増加による需要拡大を踏まえて600億円上方修正し、1兆8000億円とした。一方、営業利益は減損の影響が大きく、100億円下方修正して2700億円とした。
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