ST、AWSと数十億ドルの契約締結 AIデータセンター分野など:幅広い分野の製品を供給
STMicroelectronicsは2026年2月9日(スイス時間)、Amazon Web Services(AWS)とAIデータセンター分野などに向け複数の製品カテゴリーでAWSとの戦略的協業を拡大し、複数年にわたる数十億米ドル規模の商業契約を締結したと発表した。
STMicroelectronics(以下、ST)は2026年2月9日(スイス時間)、Amazon Web Services(AWS)とAIデータセンター分野などに向け複数の製品カテゴリーでAWSとの戦略的協業を拡大し、複数年にわたる数十億米ドル規模の商業契約を締結したと発表した。
STは「この提携によってAWSが自社コンピューティングインフラに統合する半導体技術/製品の戦略的サプライヤーとしての地位を確立する。AWSは顧客に対し、新たな高性能コンピューティングインスタンスの提供、運用コストの削減、計算負荷の高いワークロードのより効果的なスケーリングを実現する」と述べている。
今回の契約は、STの独自技術ポートフォリオを活用した幅広い半導体ソリューションが対象だ。STは、ミックスドシグナルプロセッシングやインテリジェントインフラ管理向け先進マイクロコントローラー、ハイパースケールデータセンター運用に必要なエネルギー効率を実現するアナログ/パワーICなどを供給する。
この提携によって、顧客は総所有コストの削減と製品市場投入の迅速化が可能になるといい、STは「当社の専門技術は、拡大するAIおよびクラウドワークロードに必要な、演算性能/効率性/データスループットへの高まる要求に対応するAWSを支援する」としている。
なおこの提携拡大の一環として、STはAWSと連携し、クラウドにおけるEDAワークロードの最適化も推進するとしている。
STはAWSに対し、最大2480万株のSTの普通株を取得する権利を付与。この権利は契約期間中に段階的に付与され、付与条件は主にAWSおよびその関連会社が購入するST製品/サービスの支払いと連動する。AWSは発行日から7年間にわたって、1回以上の取引で権利を行使可能で、当初行使価格は28.38米ドル。
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