Micron、PSMCの300mm工場買収完了 第2工場も建設へ:クリーンルーム計5万3000m2に
Micron Technologyが、台湾苗栗県銅鑼に有するPSMCの300mm工場(P5)の買収を完了した。Micronはまた、2026会計年度末までに、同敷地に同規模の第2工場を建設開始する計画で、クリーンルーム面積は2工場を合わせると約5万3000m2規模になる予定だ。
Micron Technology(以下、Micron)は2026年3月15日(米国時間)、PSMCが台湾苗栗県銅鑼に有する300mm工場(P5)の買収を完了したと発表した。また、2026会計年度末までに、敷地内に同規模の第2工場を建設開始する計画も明かした。クリーンルーム面積は2工場を合わせると約5万3000m2規模になる予定だ。
AI需要に向け、18億ドルでの買収を発表
Micronは2026年1月、P5を18億米ドルで買収する独占的意向表明書(LOI)を締結したと発表していた。Micronは「この新拠点は、約15マイル(約24km)離れた台中にある当社の垂直統合型メガキャンパスの拡張として機能し、台湾におけるMicronの既存事業を補完するものだ」などと説明している。
今回の買収によってMicronは、約30万平方フィート(約2万8000m2)の300mm工場のクリーンルームを獲得した。Micronは2026年1月の取引発表後から、同拠点における準備に着手していて、今回の取引完了を受け、既存クリーンルームの改修を開始する予定だという。新拠点では2028会計年度から本格的な出荷が進む予定。同社は「AI主導の需要拡大に対応するため、広帯域メモリ(HBM)を含む最先端DRAM製品の供給拡大に向けた当社の取り組みを支えるものになる」と述べている。
Micronはまた、2026会計年度末までに、この拠点の敷地内に同規模の第2工場の建設を開始する計画も発表した。これによってクリーンルーム面積を約27万平方フィート(約2万5000m2)追加する予定だという。
Micronのグローバルオペレーション担当エグゼクティブバイスプレジデントであるManish Bhatia氏は「銅鑼拠点は当社の台湾事業を補完するもので、当社のグローバル拡張計画の重要な構成要素だ。メモリはAI製品の性能を左右する戦略的資産であり、この拠点の取得と段階的な立ち上げは、こうした重要な機会を活用する当社の能力を強化する」とコメントしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
25年Q4の半導体企業ランキング、キオクシアが13位に上昇
Semiconductor Intelligence(以下、SI)は2026年2月26日、WSTS(World Semiconductor Trade Statistics/世界半導体市場統計)や半導体メーカー各社のデータを基に、2025年第4四半期の半導体市場の推移や売上高ランキングなどをまとめたレポートを発表した。中でもSamsung Electronics、SK Hynix、Micron Technology、キオクシア、Sandiskら主要メモリメーカー5社は平均27%と高い成長を果たしている。
Micron、256GBの大容量LRDRAM SOCAMM2をサンプル出荷
Micron Technologyは2026年3月、データセンター向けに256GB(ギガバイト)のLPDRAM SOCAMM2のサンプル出荷を開始した。1γ(ガンマ)世代のプロセスを適用した32Gb(ギガビット) LPDDR5Xダイを採用することで、容量が従来の1.3倍に増加した他、標準的なRDIMMに比べて消費電力と実装面積を3分の1に削減できる。
25年4QのDRAM市場、SamsungがSKから首位奪還
台湾の市場調査会社TrendForceによると、2025年第4四半期の世界DRAM市場ランキングにおいて、Samsung Electronicsが前四半期比43.0%増の成長を見せ、SK hynixを抜き再びトップの座を取り戻したという。
2026年半導体市場の3大トピックを深掘り ―― DRAM不足の真相とTSMC、Intelの逆襲
2026年の半導体市場を占う「10の注目トピック」の中でも、特に反響の大きかった3点を徹底深掘りする。
欧州に半導体サプライチェーンは戻るか ドイツ発メモリ新興が鍵
世界各国で自国内への半導体製造回帰への動きが強まり、地政学的緊張から「今が最後のチャンス」とも目される中、欧州に不足しているのはメモリ製造だ。独自技術を有するドイツの新興企業に注目が集まっている。
MicronがシンガポールにNAND新工場建設へ 240億ドル投資
Micron Technologyが、シンガポールにNAND型フラッシュメモリ製造の新工場を建設する。10年間で約240億米ドルを投じる計画で、2028年後半には生産を開始する予定だ。