デンソー、ロームに対する株式取得提案を正式表明:「技術と知見を相互に生かす」
デンソーは2026年3月24日、ロームに株式取得に関する提案を行っている、と正式に発表した。デンソーは「産業機器、民生機器の領域で強みを有するロームと連携し、用途や市場の異なる領域で培われた技術や知見を相互に生かすことによってこそ、半導体事業における幅広い領域での貢献が可能となると考えている」と述べている。
デンソーは2026年3月24日、ロームに株式取得に関する提案を行っている、と正式に発表した。デンソーは「産業機器、民生機器の領域で強みを有するロームと連携し、用途や市場の異なる領域で培われた技術や知見を相互に生かすことによってこそ、半導体事業における幅広い領域での貢献が可能となると考えている」と述べている。
2026年3月6日、日本経済新聞が「デンソーがロームに買収を提案した」と報じた。これを受け、ロームは同日、提案の存在を認めるコメントを発表した。一方でデンソーは、2025年5月に両社が締結した「半導体分野における戦略的パートナーシップ構築に向けた基本合意」に基づき、ローム株式の取得を含むさまざまな戦略的な選択肢を検討していると説明。「現時点で具体的に決定した事実はない」としていた。
デンソーは今回、その後の検討を経て、ロームに対し株式取得に関する提案を行っていると正式に表明した。
デンソーは半導体を重点領域の1つと位置付けていて、特にモビリティ領域では、電動化/知能化/社会システム連携などの高度化が急速に進展する中で「半導体の付加価値が一層高まっている」とする。また、半導体はモビリティに限らず、さまざまな産業において重要性が増している一方、「技術開発や供給体制が課題となっている」と指摘。半導体を巡る競争が激化する中、こうした課題を解決するためには「パートナーとの連携が不可欠と考え、ロームに対する株式取得提案を行うに至った」としている。
デンソーは引き続きロームとの間で、この提案について検討を進める予定で「今後開示すべき事実を決定した場合には、速やかに公表する」と説明している。
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