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Wi-Fi HaLow日本市場がついに加速か 850MHz帯解放も後押しMorse Microがルーター量産(2/2 ページ)

オーストラリアMorse Micro(モースマイクロ)は2025年に、Wi-Fi HaLow対応の無線LANルーター「HaLowLink 2」を発売した。これによって、日本のWi-Fi HaLow市場が大きく加速する可能性がある。

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129ドルのHaLowLink 2で評価が容易に

 Morse Microは、Wi-Fi HaLow通信用SoC(System on Chip)や開発キット、HaLowLink 2などを展開している。SoCは第1世代の「MM6108」と、2025年に量産を開始した第2世代の「MM8108」を提供中だ。MM8108は最大43Mbps(メガビット/秒)のデータ転送をサポートする。MM8108を搭載したWi-Fi HaLow対応モジュールは、AzureWave、Vantron、Quectelなどが既に量産を開始している。なお、セキュアブート機能などを搭載した第3世代SoCも、間もなくリリースする予定だという。

 大石氏は、HaLowLink 2が日本のWi-Fi HaLow市場を広げるきっかけになると期待する。「HaLowLink 2は129米ドルで購入できる。この価格帯だと会社での資産登録などが不要なので、エンジニアが手軽に購入できて、Wi-Fi HaLowネットワークを評価しやすくなる」(同氏)

 De Nil氏は日本市場について「非常に重要なマーケット」だと語った。「日本には802.11ah 推進協議会もあり、精力的にWi-Fi HaLowの拡大に取り組んでいる。日本では多くの企業がWi-Fi HaLowに興味を持っているが、これまでは日本に対応するチップやモジュール、評価プラットフォームが少なかった。MM8108やHaLowLink 2によってこの課題が解消され、Wi-Fi HaLowの実装も簡単になる。誰でも試作、評価できるようになる」(同氏)

 大石氏は「850MHz帯利用のニュースが出始めてから、(日本のWi-Fi HaLow市場が)動き始めているという感覚がある」と続ける。「技術とアプリケーションは“卵が先か、ニワトリが先か”という側面は常にあるが、日本でもWi-Fi HaLow対応が一歩一歩、しっかり進んでいるのは確かだ。われわれも、大手キャリアとパートナーシップを締結し、Wi-Fi HaLowの実証実験を国内で進めるなど、精力的に活動している」。国内の実証実験は、上下水道や学校、アパート、シャインマスカット農場などで実施したという。

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