ミネベアミツミ26年度、売上高/営業利益ともに過去最高 14期連続で増収:27年度も好調スタート(3/3 ページ)
ミネベアミツミは2026年5月12日、2026年3月期第4四半期(2026年1〜3月)および通期(2025年4月〜2026年3月)の決算を発表した。第4四半期、通期ともに増収増益で、通期では売上高/営業利益ともに過去最高を達成。売上高は14期連続での増収だという。
中期は光デバイスに注力 滋賀の半導体工場も黒字化へ
ミネベアミツミはこれまで、中期業績予想として2029年3月期に売上高2兆5000億円と営業利益2500億円を達成するプランを示してきた。これは2016年に実施されたミネベアとミツミ電機の経営統合に相当、またはそれ以上の規模のM&Aを実施する想定で予想したものだという。
しかし2029年まで残り3年に差し掛かったことから、大型M&Aが無かった場合の「プランB」を新たに発表した。こちらは売上高1兆9000億円、営業利益1680億円の予想で、売上高の17期連続増収および実質営業利益率10%を目指す。「大型M&Aを前提としたプランAを諦めたわけではないが、M&Aは縁なので、必ずしも良い相手が登場するとは限らない。縁がなかった場合の想定としてプランBを据える」(貝沼氏)
SEセグメントでは、半導体のオーガニックの売上高1700億円、営業利益率20%超を目指す。貝沼氏は「滋賀県野洲市にあるMMIセミコンダクター工場の単月黒字化が見えてきたことが大きなトピックだ」と述べる。
同工場はもともと電気自動車(EV)関連半導体を製造する予定だったが、顧客側でのキャンセルによってキャパシティーが空き、年間でおよそ23億円の赤字が続いていたという。MEMSマイクやパワーモジュールの製造など、活用の施策を続けてきたことで状況が好転しつつあり、「今期は単月黒字化、来期は完全黒字化を目指したい」(貝沼氏)とした。
また光デバイスも顧客から強い要望があり、すでに2030年までのモデルの引き合いも決まったという。このことから光デバイスを戦略的製品として再定義し、リソースを投入していくと語った。
PTではベアリングの引き合いがすさまじく、特にデータセンター向けは、2022〜23年頃と比べて3倍以上の規模感だという。「2026年5月現在の年間生産数は約4億400万個だが、2027年4月までに約4億3400万個、2028年1月までには老朽化した設備の交代、新設も行いつつ約4億4200万個へと引き上げたい。それでも足りないようなら、あとは工場を建てるしかない」(貝沼氏)
MLSでは、AIサーバ需要を受けてハードディスク向けスピンドルモーターの増産体制を構築。センサー製品もロボットの指先や関節で採用を見込むなど、「大スターがいるわけではないが、さまざまな製品が5つの成長分野に入り込んで発展していくだろう」(貝沼氏)とする。ASは逆風が最も多いセグメントだが、ベトナムの電動バイク新興メーカーに部品を売り込むなど、さまざまな施策を行い増収増益を狙うとした。
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