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ペロブスカイト太陽電池国内市場、40年度導入量は12.5GW:矢野経済研究所が調査
矢野経済研究所は、タンデム型ペロブスカイト太陽電池(PSC)の日本市場を調査し、2040年度までの導入量(累積)を予測した。タンデム(多接合)型と単接合型を合わせた累積導入量は、2040年度に12.5GWを見込む。
2040年度の累積導入量は新規で5121MW、リプレースで7422MWへ
矢野経済研究所は2026年5月、タンデム型ペロブスカイト太陽電池(PSC)の日本市場を調査し、2040年度までの導入量(累積)を予測し発表した。タンデム(多接合)型と単接合型を合わせた累積導入量は、2040年度に12.5GWを見込む。
今回の調査は、タンデム型ペロブスカイト太陽電池を対象とした。ボトムセル(下側セル)に結晶シリコン(Si)やペロブスカイト、CIGS(銅、インジウム、ガリウム、セレン化合物)などを用い、トップセル(上側セル)にペロブスカイトを重ねて1つの太陽電池にした製品だ。調査は2026年1〜3月に行った。
予測によれば、2035年度におけるペロブスカイト太陽電池の累積導入量は、新規で823MW、リプレースで999MWとなる。その後は導入も急速に立ち上がり、2040年度は新規で5121MW、リプレースで7422MWに達する見通しだ。
調査によれば、PSCの導入量は新規の場合、軽量で柔軟性に優れたペロブスカイト/ペロブスカイトまたは、ペロブスカイト/CIGSのタンデム型が採用されると予測。
リプレースの場合、住宅の屋根やビルの屋上などに設置された、結晶シリコン(Si)太陽電池からの置き換えが主体となる。このため、ペロブスカイト/Si太陽電池の採用が中心となる見通しだ。
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