NTT、「IOWNファンド」設立 NVIDIAに倣い外部技術取り込みへ:800億円規模になる見込み(2/2 ページ)
NTTは2026年6月、IOWNエコシステムの構築と新たな事業創出を目的とした投資ファンド「IOWN AI Fund」の設立を発表した。有望企業の発掘やIOWN関連技術への投資を通して、次世代のAIインフラ形成への貢献を目指す。800億円規模のファンドとなる見込みだ。
ファンド設立でエコシステム構築へ 共同の事業開発の可能性も
NTTはこれまでもIOWN関連技術の開発を進めてきたが、現在は光電融合や分散制御の技術開発が加速し、シリコンバレーを中心に世界で多くのスタートアップ企業が誕生している。
これを踏まえNTTは、ファンドの設立によってグローバルなエコシステムを構築し、有望企業の発掘や関連技術への投資、スタートアップ企業と投資元企業による事業開発などを目指す。投資対象領域はAI向け半導体やパッケージング技術、フォトニクス技術、光デバイス/光電融合モジュール、分散型AI基盤の制御技術など。北米を中心にアジアや欧州も含む世界のスタートアップ企業に投資を行う。柳瀬氏によると投資先の割合は米国が50%、アジアが25%、欧州やイスラエルなどが25%程度となる想定だ。
ファンド設立に当たって、シリコンバレーと東京を拠点とする運営会社のCatalight Capitalも設立する。さらに、Walden Catalystとも協力する。IOWN AI Fundはミドルステージからグローステージの企業への投資を、Walden Catalystはシードステージからアーリーステージの企業への投資を担う。
NVIDIAがお手本 外部技術取り込みで成長を目指す
柳瀬氏はエコシステムを構築してビジネスを成長させた例としてNVIDIAを挙げ、「IOWNもエコシステムを形成し、デバイスやソフトウェア単体ではなくシステムとして事業を進めていくことを考えている」と語った。
NTT 代表取締役 CEOの島田明氏は「AI時代のインフラは1社だけで作るものではない。ネットワークを担う企業、半導体やデバイスの技術を持つ企業、AIを活用する産業、そして世界中のスタートアップが集まり、それぞれの技術やケイパビリティが結び付くことで初めて、大きな価値が生まれる。NTTはIOWN AI Fundを通じて、グローバルなパートナーと共にIOWNエコシステムを構築し、AI時代を支える新たな産業基盤の形成に貢献したい」と述べた。
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