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HDD大手WDの四半期業績、売上高が5四半期連続で前期を超える福田昭のストレージ通信(321)

Western Digital(WD)の2026会計年度第4四半期(2026年4月〜6月期)の業績を紹介する。

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GAAPベースの営業利益は4四半期連続で前期を上回る

 ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)と米Western Digital(以降はWDと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(米国時間)はSeagateが2026年7月29日、WDが同年8月5日である。本コラムの前々回では、Seagateの業績概要を紹介した。今回はWDの業績概要をご報告する。

 WDの会計期間はSeagateと同様に7月から始まり、6月を決算月とする。8月5日にWDが発表したのは2026年4月〜6月期の四半期業績であり、会計年度表記では「2026会計年度第4四半期(Q4FY26)」となる。

2026会計年度第4四半期(2026年4月〜6月期)の業績概要(Non-GAAPベース)
2026会計年度第4四半期(2026年4月〜6月期)の業績概要(Non-GAAPベース)[クリックで拡大] 出所:Western Digital

 2026会計年度第4四半期(2026年4月〜6月期)の売上高は前四半期(前期)比12%増、前年同期比44%増の37億4700万米ドルである。クラウド・データセンター向けに大容量HDDの需要が継続して拡大した。5四半期連続で売上高は前期を上回った。

 営業利益はGAAPベースが前期比31%増の15億6300万米ドル、Non-GAAPベースが同29%増の16億5500万米ドルといずれも30%前後の伸びを見せた。GAAPベースの営業利益は4四半期連続で前期を超えた。

Western Digital(WD)の四半期業績の推移(2024年3月期〜2026年6月期)
Western Digital(WD)の四半期業績の推移(2024年3月期〜2026年6月期)。同社の公表資料から筆者がまとめたもの。なお営業損益はGAAPベースなので、業績概要のスライド(Non-GAAPベース)とは数値が一致していない[クリックで拡大]

 粗利益率はGAAPベースが前期比3.9ポイント増の54.1%、Non-GAAPベースが同3.9ポイント増の54.4%と上昇した。売上高営業利益率はGAAPベースが前期比6.0ポイント増の41.7%、Non-GAAPベースが同3.6ポイント増の44.2%といずれも増加した。

分野別売上高では「クラウド」が89%を占める

 応用分野別の売り上げを見ていこう。WDは売り上げを3つの分野に分けて比率を公表している。すなわち、「クラウド(Cloud)」(パブリックあるいはプライベートのクラウド向け)、「クライアント(Client)」(直接販売、あるいは代理店経由の販売によるOEM向け)、「コンシューマー(Consumer)」(リテールその他の販売チャンネルによる一般消費者向け)、の3つである。分野別売上高の数値は公表していない。

 「クラウド」分野の売上高が全体の売り上げに占める比率は89%で、前期と変わらない。筆者による単純計算では、売上高は前期比12%増の約33億3500万米ドルである。

 「クライアント」分野の売上高が全体の売上高に占める比率は6%となり、前期と比べて1ポイント上昇した。単純計算による売上高は約2億2500万米ドルとなる。

 「コンシューマー」分野の売上高が全体の売上高に占める比率は5%で、前期から1ポイント低下した。単純計算による売上高は約1億8700万米ドルである。

応用分野別の四半期売上高比率推移(2025会計年度第4四半期(Q4FY25)〜2026会計年度第4四半期(Q4FY26))
応用分野別の四半期売上高比率推移(2025会計年度第4四半期(Q4FY25)〜2026会計年度第4四半期(Q4FY26))[クリックで拡大] 出所:Western Digital

総出荷記憶容量は4%増、その90%を占めるニアラインの出荷は5%増

 HDD製品の総出荷記憶容量は231EB(エクサバイト:1018バイト)である。前期と比べ、出荷容量は9EB(4.05%)増えた。内訳はニアライン製品が209EBで全体の90.5%を占める。前期と比べ、出荷容量は10EB(5.025%)増えた。

製品タイプ別総出荷記憶容量の推移(2025会計年度第4四半期(Q4FY25)〜2026会計年度第4四半期(Q4FY26))
製品タイプ別総出荷記憶容量の推移(2025会計年度第4四半期(Q4FY25)〜2026会計年度第4四半期(Q4FY26))[クリックで拡大] 出所:Western Digital

 非ニアライン製品は、総出荷記憶容量が22EBと全体の9.5%を占めた。前期と比べ、出荷容量は1EB減少した。

(次回に続く)

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