フィジカルAI開発の「共通言語」策定へ Armの最新AI戦略:エッジ/クラウド向けCSSも発表(2/2 ページ)
Armは2026年9月8日(中国時間)のイベント「Arm Everywhere China」で、最新のAIコンピューティングプラットフォームとしてエッジ向けの「CSS for Mobile 2」やクラウド向けの「Neoverse CSS N4」、フィジカルAI向け開発エコシステム「Total Design for Physical AI」を発表した。
カスタムCSSと「AGI CPU」でクラウドAIをサポート
クラウド向けコンピューティングプラットフォームの「Neoverse CSS N4」は、1ダイ当たり8〜128個のコアを搭載可能な「Neoverse N4 CPU」を備える。シリーズとして初めてLPDDR6メモリとPCIe Gen7接続をサポートし、前世代と比べて最大2倍の性能、最大1.25倍のワット当たり性能、最大1.75倍のメモリ帯域幅を実現する。
ArmクラウドAI事業部EVPのMohamed Awad氏は「Armで最も構成の自由度が高いCSSだ。エージェンティックAIの発展により半導体にカスタム設計が求められる中、開発時間の短縮に貢献する」とする。
同時にArmは、量産型のエージェントAI向け半導体として「AGI CPU」を提供する。2026年3月に発表した同社初の自社開発チップで、「市場では非常に高い評価で受け入れられている。例えばLenovoやByteDanceなど、多くのパートナーがAGI CPUプラットフォームを社内に用意し、新しいプロダクションを発表するための準備を進めている」(Awad氏)とした。
フィジカルAIの“共通言語”策定目指す
Total DesignはArmが提供するAI半導体開発エコシステムで、これまでクラウドAI向けに提供したきたものをフィジカルAIにも拡充させる形だ。AWS(Amazon Web Services)やHugging Face、NXP Semiconductorsなど80社以上が参画する。
ArmフィジカルAI事業部EVPのDrew Henry氏は「フィジカルAIはコンピューティング史上、最大級の市場の1つになると確信しているが、市場拡大には複数企業の連結が不可欠だ。Total Designで業界における製品開発、検証を支援し、フィジカルAIソリューションの導入をより迅速に進めたい」と述べる。
同エコシステム最初の取り組みの1つとして、ロボット開発における業界共通の枠組み「Robotics Capability Framework」の策定を進める。「ロボティクス分野には、自動運転におけるレベル1〜5のような明確な枠組みがまだ存在しない。業界全体に呼びかけを行い、ロボットに関するコミュニケーションを共通言語で行えるよう、枠組みを作っていく」(Henry氏)
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