ソシオネクスト26年度Q2は黒字回復、予想も上方修正:前期からの出荷シフトが影響
ソシオネクストの2026年度第2四半期(2026年7〜9月)連結業績は、売上高が604億円で前年同期比14.7%増、営業利益が23億円で同横ばい、純利益が21億円で同31.3%増と増収増益だった。前四半期は約100億円分の車載向け製品の出荷を後ろ倒しにしたことで赤字だったが、それを出荷したことで黒字回復している。
後ろ倒しの約100億円分出荷を実施し黒字回復
ソシオネクストは2026年10月28日、2026年度第2四半期(2026年7〜9月)の連結業績を発表した。売上高は604億円で前年同期比14.7%増、営業利益は23億円で同横ばい、純利益は21億円で同31.3%増と増収増益だった。
前四半期(2026年4〜6月)は車載向け製品の生産/出荷体制の見直しに伴い、約100億円分の出荷を後ろ倒しにしたことで営業損益7億円、純損益6億円の赤字になっていたが、これを出荷したことで黒字回復を実現。その影響で製品構成が変化し、前四半期から製品粗利率が低下した一方、売り上げ拡大により製品粗利額は40億円増加した。
売上高の内訳を見ると、製品売り上げは通信向けの売り上げが減少しつつも車載、産業向けが増加し、前年同期比12.8%増の502億円になった。設計開発段階に顧客から対価として受け取る「NRE売り上げ(Non-Recurring Engineering)」は、データセンター、ネットワーク分野を中心に増加し、同28.4%増の102億円だった。その一方で、製品原価率の上昇に伴う製品粗利額の減少、2026年度下期(2026年10月〜2027年3月)の新規量産および先行開発のための費用などが影響し、営業利益は横ばいとなった。
2026年度上期(2026年4〜9月)の売上高は994億円で前年同期比14%増、営業利益は17億円で同55.7%減、純利益は15億円で同25.9%減の増収減益になった。車載および産業向け製品の売り上げ増加によって増収したが、製品構成の変化による製品粗利率の低下、先行開発や新規量産のための研究開発費のふくらみにより減益したという。
円安などを受け通期業績予想を上方修正
前四半期は車載向け製品の出荷シフトの影響から2026年度通期業績予想を据え置きとしていたが、ドル円為替レートが想定よりも円安で推移したことなどから、今回は上方修正を発表。売上高は2026年4月時点の予測から4.7%増の2250億円、営業利益は同10.7%増の155億円、純利益は同5%増の105億円としている。
ソシオネクスト代表取締役会長の肥塚雅博氏は「上期は通信向け製品の売り上げ減少により中国での売り上げ比率が下がったことなどから、売上高が当初予測よりも下振れた。しかし下期は北米向けの車載、データセンター向け製品の新規量産が始まるため、当初予測を上回る見込みだ」と述べた。
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