レビュー
Apple WatchをX線写真で見るとこうなる! 「S1」の搭載部品も:製品解剖(2/2 ページ)
モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが、「Apple Watch」のX線画像を公開している。単に分解しただけでは見られない内部まで鮮明に見えて、なかなか面白い。また、Chipworksは、Apple Watchの心臓部であるSiP(Silicon in Package)「S1」の搭載部品を公開している。
「S1」の搭載部品は?
Chipworksは、苦労してS1を開き、中身を検証したようだ。S1は約30個の部品から構成されている。S1の心臓部となっているのは、Appleが新たに開発したプロセッサ「APL0778」だ。Samsung Electronicsの28nm LP(Low Power)プロセスを用いて製造されている。
「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」に搭載されているプロセッサ「A8」は20nmプロセスを用いて製造されている。A8よりも1つ前の世代のプロセスを用いていることになるが、成熟している28nmプロセスを使ったのは、iPhoneよりもApple Watchの方が、消費電力を気にするからだろうとiFixitは分析している。
この他のX線画像は、iFixitのWebサイトで閲覧できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「iPhone 6 Plus」を分解
2014年9月19日に発売されたAppleの新型スマートフォン「iPhone 6 Plus」。モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが、早速、iPhone 6 Plusの分解を行った。その様子を見ていこう。 - Apple WatchのBOMは販売価格の1/4、多大な利益を得られる可能性も
IHSが「Apple Watch」のBOMコストを見積もったところ、Appleの従来製品に比べて、販売価格に対するハードウェアコストの割合が低いことが分かった。販売台数が伸びれば、Appleは多大な利益を得られると、IHSは分析する。 - Appleのプロセッサ「Aシリーズ」の系譜
Appleは、2013年中にも「iPhone 5S」と第5世代の「iPad」を発売するとみられている。これらには、プロセッサ「A7」「A7X」が搭載されるという見方がある。ここでは、これまでのiPhone/iPadに搭載されてきたプロセッサが、どんな進化を遂げてきたのかを振り返る。 - スマートウオッチは“歩きスマホ”を減らす?
Googleの「Android Wear」を搭載したスマートウオッチの発売が続いている。腕時計で時間を確認する感覚でメッセージを確認できるスマートウオッチは、増加する“歩きスマホ”による事故の件数を減らすことにつながるのだろうか。 - TizenからAndroidに切り替えたSamsung、エコシステムの魅力に勝てなかった?
Samsung Electronics(サムスン電子)が発表した最新のスマートウオッチは、TizenではなくAndroid Wearを搭載する。SamsungにとってTizenは製品の差異化を図るための重要なOSではあるものの、巨大なエコシステムを持つAndroidはSamsungにとっても魅力だったのではないだろうか。