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薄膜CIGS太陽電池で変換効率25%を目指す、欧州のプロジェクト中国製品と同レベルの低コストで(2/2 ページ)

欧州のプロジェクト「Sharc25」では、単接合型の薄膜CIGS太陽電池で変換効率25%を目指している。変換効率では、まだシリコン系太陽電池にはかなわない化合物系太陽電池だが、Sharc25に資金を投入するスイスの研究所は、その将来性を見込んで積極的に投資していくという。

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化合物系の太陽電池に積極的に投資

 Sharc25の他にも世界中の多くの太陽電池研究者が、薄膜CIGS(銅・インジウム・ガリウム・セレン)太陽電池のエネルギー効率の向上に取り組んでいる。実際に、過去数年間で同技術は進歩を遂げていて、飛躍的な進歩と呼べる成果も出ている。とはいえ、(CIGSのような)化合物系の薄膜太陽電池技術はまだ、シリコン系太陽電池に対抗できるレベルには達していない。しかし、Empaはこうした状況にもかかわらず、薄膜CIGS太陽電池の将来性を確信し、いまだ達成されていない目標の実現に向けて資金を提供している。それは、なぜなのだろうか。

 Tiwari氏は、EE Timesに対し、「過去2年間に達成された薄膜CIGS太陽電池技術の飛躍的な進歩と、まだエネルギー効率が低いという分析結果から、さらなる進歩が望めると期待している。革新的な技術や飛躍的な進歩が生まれる可能性は多分にある。われわれは、進歩を信じ、ベストを尽くして、成功に向けた取り組みを進めている」と話した。

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「Sharc25」では、25%の変換効率を3.5年で達成するという積極的な目標を立てている 出典:Empa

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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