Apple Watchの出荷台数、2015年Q2は360万台か:ウェアラブルのランキングで早くも2位
IDCのリポートによると、2015年第2四半期(4〜6月)における「Apple Watch」の出荷台数は360万台だという。ウェアラブル端末のランキングではFitbitに次いで、早くも2位についた。
米国の市場調査会社であるIDC(International Data Corporation)が、2015年第2四半期(4〜6月期)におけるウェアラブル端末の出荷台数のリポートを発表した。それによると、「Apple Watch」の出荷台数は360万台だったという。これにより、ウェアラブル端末の出荷数ランキングにおいて、AppleはFitbitに次ぐ2位となった。
Appleは決算などで「Apple Watchは好調」としながらも、出荷台数は明らかにはしていなかった。
メーカー | 2015年Q2出荷台数 | 2015年Q2シェア | 前年同期比の成長率 |
---|---|---|---|
Fitbit | 440万台 | 24.3% | 158.8% |
Apple | 360万台 | 19.9% | − |
Xiaomi | 310万台 | 17.1% | − |
Garmin | 70万台 | 3.9% | 40% |
Samsung Electronics | 60万台 | 3.3% | −25% |
その他 | 570万台 | 31.5% | 119.2% |
合計 | 1810万台 | 100% | 223.2% |
2015年第2四半期のウェアラブル端末メーカーランキング 出典:IDC |
同四半期におけるウェアラブル端末の総出荷台数は1810万台。前年同期の560万台から223.2%の増加となり、成長していることが分かる。
IDCでモバイル機器市場を担当するシニアリサーチアナリストのJitesh Ubrani氏は、「2015年第2四半期に出荷されたウェアラブル端末の3分の2は、Apple Watchだった」とリリースの中で述べている。Apple Watchが2015年4月に発売された際は、「発売初年度は4000万台を売り上げる」という予測もあったようだ。これに対し、米国の市場調査会社The Linley Groupで主席アナリストを務めるLinley Gwennap氏は「楽観的過ぎる」としていた*)が、今回のIDCのリポートを基に考えれば同氏の指摘した通りだろう。
*)関連記事:Apple Watchの初年度出荷数は4000万個? スマートウオッチ市場は好調に推移
注目は、ランキングで3位となったXiaomi(シャオミ)だ。同社のリストバンド型ウェアラブル端末「Mi Band」は、約1300円で購入できるものとして話題となった。出荷台数は310万台と、Apple Watchに迫る勢いとなっている。
Fitbitは、変わらない強さを見せつけている。ただし、Ubrani氏は「現在はFitbitの出荷台数がApple Watchを上回っているが、Fitbitは(スマートウオッチではなく)は活動量計であり、この市場は今後数年で縮小していくとみられている。そうなると、Appleがウェアラブル市場のけん引役になる可能性も出てくる」と分析している。
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