日本発ウェアラブル端末Moff Band、米知育市場へ:米教育メディアPBS KIDSと共同でアプリ開発
時計型のウェアラブルセンサー端末「Moff Band」を展開するMoffは2015年11月18日、米国の子ども向け教育メディアPBS KIDSと共同で、Moff Bandを使用した知育アプリを開発し、知育市場に参入したと発表した。
時計型のウェアラブルセンサー端末「Moff Band」を展開するMoffは2015年11月18日、米国の公共放送であるPBSの子ども向け教育メディアブランド「PBS KIDS」と共同で、Moff Bandを使用した知育アプリを開発し、知育市場に参入したと発表した。
Moffは、東京都千代田区に本社を置く2013年設立の日本発のベンチャー企業だ。センサーや無線機能を搭載し、スマートフォンアプリと連動する時計型端末であるMoff Bandを開発。体の動きと音を連動させて遊びを楽しめる“スマートおもちゃ”として国内と米国を中心に展開してきた。
今回、発表したアプリ「PBS KIDS PARTY」は、5〜8歳の子ども向けの教育要素を盛り込んだ初の知育アプリであり、Moff Bandの応用範囲を広げるもの。アプリの開発は、教育番組「セサミストリート」などの制作局として知られる米放送局PBSの子ども向けブランドPBS KIDSと共同で実施。PBS KIDSが持つ知育コンテンツ制作ノウハウが生かされている。
PBS KIDS PARTYは、無償アプリで、iOS版、Android版がある。アプリは、身体を動かして数字をカウントして、風船を膨らませるなどするゲームや、キャラクターの指示に合わせてダンスを行うゲームなど、4つの知育ゲームで構成。今後、新たなゲームも追加していく方針。
Moffの代表である高萩昭範氏は、「米国ではウェアラブルの普及が新たなステージに来ており、子供向けや教育の分野でもウェアラブルへの大きなニーズがある。米国の知育ウェアラブルの分野といえばMoff Bandというポジションを早期に確立したい」としている。
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