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ルネサス川尻工場、21日に生産再開日程決定へ:熊本地震
ルネサス エレクトロニクスは2016年4月19日、14日以降発生している熊本地方での地震により生産を停止している熊本・川尻工場の最新状況を公表した。
ルネサス エレクトロニクスは2016年4月19日14時に、14日から発生している熊本地方での地震の影響で生産を停止しているルネサス セミコンダクタマニュファクチャリング 川尻工場(熊本市南区)の最新状況を公表した。
「クリーンルームは維持」
同工場は、16日の本震を受けて、17日からクリーンルーム内の再調査を開始し、製造設備の具体的な調査を実施している。ルネサス広報担当者によると、「クリーンルームは維持されており、クリーンルーム設備に破損は確認されていない。現在のところ、製造装置の配置がズレたり、一部石英ガラス部品が破損したり、といったことが生じていることを確認した」とする。こうした設備などの状況を踏まえて、同社では生産再開に向けたスケジュールの検討を開始したという。
代替生産も検討中
ルネサスでは「当社の事業継続計画(BCP)に従い、生産再開日程は4月21日をメドにお知らせする予定」とコメント。代替生産についても「合せて検討を行い、(川尻工場の)設備状況をみて、判断することになる」(広報担当者)としている。
川尻工場は、8インチウエハーに対応した半導体前工程の製造ラインを持ち、自動車向けを含むマイコン製品を中心に製造している拠点。
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