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基板専用熱解析ソフト、最新版で機能を強化:熱解析に不慣れな基板設計者でもすぐに使える(2/2 ページ)
ソフトウェアクレイドルは、電子回路基板専用の熱解析ソフトウェア「PICLS(ピクルス)」最新版(バージョン2)の出荷を始めた。電子回路基板の設計者でも、比較的容易に熱解析を行うことができる。
活用事例:4つの設計パターンで熱解析
記者会見ではPICLSの活用事例も紹介した。部品配置や銅箔量について、4つの設計パターンを用意して熱解析を行った時のデータを示した。これによると、電子回路基板に実装したチップ抵抗の表面温度は、4つの設計パターンでPICLSによる解析結果と、基板を実測した値がほぼ同じ温度になったという。
最新版PICLSは、フローティングと呼ばれるライセンス方式で、1年単位での契約更新となる。価格(税別)はバージョンアップや技術サポート料を含め、年間19万8000円。30日間のトライアル使用も可能である。
なお、従来の旧バージョンは、「PICLS Lite」という製品名で無償提供する。ただし、技術サポートやバージョンアップなどは行わない。PICLSおよびPICLS LiteはPICLS専用のウェブサイトより、オンラインでソフトウェアをダウンロードすることができる。
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