ソフトバンクがLTEモジュールを発表 IoT加速へ:電池で10年以上駆動(2/2 ページ)
ソフトバンクは、2016年7月21〜22日にザ・プリンス パークタワー東京で開催した「SoftBank World 2016」で、「IT・IoTが変えていく超産業化と暮らし」と題して講演を行った。
電池駆動で10年以上駆動
そこで、ソフトバンクは2016年7月20日、太陽誘電とAltair Semiconductorとともに、「LTE Cat 1」に準拠したモジュール(バンド1と8に対応)を発表した。LTE Cat 1は、上り最大5Mビット/秒、下り10Mビット/秒の通信速度を出すことができるLTEの1種である。
Altair Semiconductorは、LTEに特化したモデムチップ製品を提供するイスラエルのベンダーである。2016年1月にソニーが約250億円で買収し、子会社となっている(関連:ソニーがイスラエルのLTEモデムベンダー買収)。
ソフトバンクが全体のサービス統括と仕様の策定を担い、Altair SemiconductorがLTEのチップセットを開発。太陽誘電は、受動部品や通信デバイスのノウハウを生かし、モジュール化を担当した。SoftBank World 2016に出展した太陽誘電の説明員は、「複雑なものは搭載せず、シンプルな設計となっている」と語る。LTE Cat M-1には、ソフトウェアのアップデートで対応できるという。LTE Cat M-2への対応も計画中とする。
通信レスポンスや通信回数によって異なるが、電池で10年以上駆動でき、低消費電力化を実現する。今後、IoTネットワークで電池駆動が期待されるスマートメーターやセンサーノード、見守りシステム向けに、ソリューションを展開していくとした。
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