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96Boards仕様に準拠、名刺サイズのCPUボードARMプロセッサを搭載

富士通エレクトロニクスは、Linaroの「96Boards」仕様に準拠した、名刺サイズのCPUボード「F-Cue(エフキュウ)」を開発した。

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高い演算能力と低消費電力動作を両立

 富士通エレクトロニクスは2016年10月、Linaroが策定したARMアーキテクチャ向けオープンプラットフォーム「96Boards」仕様に準拠した、名刺サイズのCPUボード「F-Cue(エフキュウ)」を開発したと発表した。受注は2016年11月14日より始める。

 F-Cue「MSB7701-C01」には、ソシオネクスト製のARMプロセッサ「MB86S71」が搭載されている。このプロセッサは「Cortex-A15」と「Cortex-A7」の2種類のARMコアによる「big.LITTLE」アーキテクチャを採用した。このため、高い演算能力と低消費電力動作の両立を可能としている。しかも、待機応答機能やDDRリテンションモードを用いると、待機時の消費電力をさらに抑えることができる。一方で、GPU「Mali-T624」を用いると高度なグラフィック処理に対応することも可能である。ボードの外形寸法は54×85mmと小型である。


名刺サイズのCPUボード「F-Cue(エフキュウ)」の外観

 OSはLinuxを採用した。このため、多くのアプリケーション開発環境を利用することができる。「OpenGL」や「OpenCL」などのミドルウェアライブラリーも用意した。さらに、Linaroが公開しているソフトウェア製品や96Boards向け拡張ボードなど、さまざまな96Boardsコミュニティの資産を活用して、組み込み機器を開発することが可能である。

 別売の拡張ボード「MSB7701-E01」を接続すると、PCI ExpressやEthernetのインタフェースを容易に追加することができる。販売価格(税別)は、MSB7701-C01が3万円、MSB7701-E01が5000円となっている。

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